2011年08月31日

秋の気配

先日、瀬戸市・海上の森に散策に行ったら、あるご家族に声をかけられた。

「鉄崎さんですよね?」って。「はいそーです。」つったら、
「鉄崎さんのブログ見て良さそうな所だと思い、この森に初めて来ました」って。

いや~こんな偶然あるんだ。その後、しばらくガイドやってきました。

さて今回は「秋の気配」。
まだまだ残暑厳しい日が続いてるけど、自然界では確実に秋が近づいてる。



ヤブラン。まさに今が花期のこの植物が多く見られた。





クズの花に、むかご。あ~秋だな~。



クダマキモドキ。クダマキっていうのはクツワムシのことで、それに似てるから
モドキ。しかしクツワムシも少なくなっちゃったよな。



ヒグラシがクモに食べられてた。セミもそろそろ力尽きるシーズンだ。



そして地面に目を移すと、枝と葉っぱをつけたままのドングリがたくさん
落ちている。これはいったい何かっていうと・・・

ハイイロチョッキリゾウムシの仲間が産卵した結果なのだ。

彼らはドングリに産卵する。よく見ると穴が開いてるのがわかるはず。



産卵した後、ドングリに近い枝の部分をチョキン、と口で切って地面に落とす。
だから「チョッキリ」っつうんだけどね。



そして中の幼虫はサナギになるまで、ドングリをエサに育つわけだが、問題は
なぜドングリだけでなく、葉っぱや枝をつけたまま切り落とすか、ってことだ。

これはあくまで推測なんだけど、彼らは彼らなりに計算してるんじゃなかろうか?

①ドングリだけを落とすと、コロコロ転がって場所が移動しちゃう恐れがある。
  すると、サナギになって出てくる時に最適な土に潜れなくなってしまう。

②葉っぱがついてるおかげで、それがパラシュートの役目を果たし、衝撃を
   緩和することができる。

などなど。正しい答えかどうかはわからんけど、こうやってチョッキリの気持ち
になって推理してみるのはおもしろいと思う。

こんなチョッキリの産卵跡が見つかるようになれば、間違いなく秋が近づいてる
証拠だ。・・・なんか悲しいけどね。夏男としてはね。



そういえば俺の婚姻色(ただの日焼けだけど。)も薄くなってきた。
街を歩くおねーちゃんたちの露出度も少なくなってきた。

そして何より、6時半くらいに帰宅する時・・・もうめっちゃ暗いやん!
この日暮れの早さを感じると、毎年たまらなくせつない気分になるのは俺だけか?

夏FOREVER! あ~~早く来てくれ!来年の夏!
  


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2011年08月27日

堀川エコロボットコンテスト続編

気がつけば30万アクセス突破!みなさんご愛読、ありがとうございます。



さて「堀川エコロボットコンテスト」の続き。



林正道、手作りの「泳ぐ車イス」も登場。



俺も乗ってみることに。実験段階での試乗はあったんだけど、完成品に
乗るのは今回、初めてだ。



なんせここは水質最悪河川・堀川。落ちたらシャレにならん!



なんとか動き出したけど・・・まだ不安。だって今までの実験で・・・



こんなんとか、



こんなんとか、



こんなんとか、さんざんやらされてきたもん。



おっ!でもこれは全然大丈夫じゃん!安定性もバツグン!
そりゃ当たり前か。身体の不自由な子が、安心して乗れなきゃいけないからね。



本人も試乗。堀川遊覧船との2ショット。



堀川の水源は、導水口から流入する庄内川の水である。つまり、堀川を浄化
するには、庄内川をきれいにしないとイカンのだ。

プラス地下水、プラス生活排水。それが堀川の水源。水質を改善できるか、
それとも汚れたままなのかは、ひとえに今後の我々の暮らし方にかかっている。

でもさ、水質浄化も、環境保護も、やっぱり楽しんでやらないとね!

そういう意味では「堀川エコロボットコンテスト」の主旨、大賛成だ。
  


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2011年08月23日

堀川エコロボットコンテスト

先日おこなわれた「堀川エコロボットコンテスト」。



名古屋屈指の(?)汚れた川、堀川の浄化を目的に、毎年開催されているイベント。
水質浄化やゴミ回収の能力を持った、様々なロボットが参加する中・・・



やっぱりこの人も参加。海洋者、林正道。
手にしているのはシャチ・ロボットだ。



都市河川、堀川をシャチが泳ぐ!ロボットだけど。・・・ん?待てよ?
・・・堀川とシャチ・・・堀川とシャチ・・・

そうだ!シャチは堀川にやって来たことがある!2000年の2月に!



これはロボットではない。体長6メートルの、ホンモノのシャチだ。





太平洋から名古屋港、そして堀川と、迷い込んで来てしまったシャチ。

この時、堀川に飛び込んで、シャチをそれ以上上流に行かせないよう、救助していた
のが林だった。その際に撮影したのが上の画像。シャチの背ビレ越しの、ありえない
一枚である。

かつて、堀川は清流だった。名古屋の海にはシャチも、サメも、クジラもいた。

今では考えられないことだ。けれど、その遠い記憶のDNAが、何かしら残っていた
からこそ、このシャチは堀川にやって来たんじゃないだろうか。

「川や、海をきれいにしよーね!」のメッセージをたずさえて。

「堀川エコロボットコンテスト」。とってもいいイベントである。けれど、本当は
そんなこと、やらなくてもいい・・・ってのが一番なんだよね。
  


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2011年08月16日

鉄ぶら・ファンの集い

スターキャットテレビの自然遊び番組、「鉄ぶら」のファンの集い
開催が決定しました!





応募締め切り2011年8月31日(水)

お問い合わせ、お申し込みはこちらから。
http://www.starcat.co.jp/event/tv/20110725143000.html

みなさんのご参加、お待ちしておりまする!


  


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2011年08月15日

日本一の川・宮川

この度、全国の1級河川で、またまた水質日本一に輝いた三重県・宮川



沖縄小浜島の海も美しかったけど、川でも見ることができた。
エメラルドグリーン色!



けれど三重県のすばらしい川は、宮川以外にもいっぱいある。



祓川(はらいがわ)。その昔、お伊勢さん参りに来た旅人が身を清め、禊ぎ、
お祓いをする川、それが「祓川」だ。

今でも地元の方々が大切にし、条例で生物の捕獲も禁じられている。



これがいい川なんだわ。ホントに。



ここにはタナゴやカワヒガイなど、ともに2枚貝に産卵する魚が多数生息している。

特にタナゴの種類は、潜って確認したところ、ヤリタナゴ、カネヒラ、シロヒレタビラ、
アブラボテなど、他の河川じゃまず見られない種類数である。





この排水口から流入する、雑排水の量が減れば、もっと素晴らしい川になるだろう。



三重県にはまだまだあるぞいい川が。今後もいろいろ紹介していきます。

それともう1つ、三重といえば松阪市の「あみ焼き鳥」の店。松阪には何店舗か
あるんだけど、他の地域では見たことがない。これが・・・めっちゃうまいのだ!
みそ味でさ。ニンニクいっぱい混ぜて焼いてさ。もう最高!



松阪牛もいいけれど、腹一杯食っても2000円ちょっとで済んじゃう、松阪の
あみ焼き鳥の店。「鳥金」「てんか鶏」などなど・・・一度行ってみてね。


  


Posted by mikihito at 19:22Comments(2)

2011年08月08日

さらば小浜島

最終日、確実に台風は近づいてたけど、運よく北に進路を変えてくれたおかげで、



あれ?雨も全然降ってないし、風もたいしたことない・・・こりゃイケるかも!
結果・・・イケた!遅延こそあったものの、飛行機も無事飛んでくれた。



そうなると勝手なもんで、「う~ん、もう1日いてもいいかな・・・」的な考えが
それぞれの家族の脳裏をよぎる。・・・イカンイカン。現実社会に戻らなきゃ。



小浜港を離れる時の光景。毎年、この瞬間がツライ。ちなみに飛行機は飛んだけど
小浜~石垣の連絡船が運航停止。なので無理やり漁船をチャーターしちゃった。



曇ってはいたけど、小浜~石垣間の海は相変わらず青く、美しかった。
このエメラルドグリーンの海が見られるのも、また来年か・・・。ぐっすん。

それにしても今回の旅は、楽しさと、感動に満ち溢れたものだった。
また来年来よう。また来年、ゼッタイにこのプロジェクトの第2弾、やろう!

そんな思いを抱きながら、キャンセル待ちでぎゅうぎゅうの石垣空港から飛び立
った。協力してくれたたくさんのみなさん、本当にありがとうございました。



・・・ところで今回、非常に残念だったことがひとつだけあった。

それは、このプロジェクトに賛同してくれたあるテレビ局が、取材に来てくれる
って話があったんだけど、それが見事に台風でキャンセルになっちゃったのだ。

そのリポーターがなんと!!AKBの峯岸みなみちゃんだったのだ!!

おじさんたち、どんだけ楽しみにしてたことか・・・。ぐっすん。台風のバカ。

俺なんてホテルのライブでいっしょに歌うために、「会いたかった」コピーしてた
のに。嫁に「ミーハーか!」と蔑まれつつも。

・・・てことで、さらば小浜島。車イスの子たちの笑顔と、おじさんたちの悔し涙
がビミョーに入り混じったこの海に、また来年もやって来るからね!!


  


Posted by mikihito at 21:30Comments(3)

2011年08月05日

台風来たぁ~!



台風9号が来たぁ~~!!

でも進路を変えてくれたおかげで、小浜島は直撃をまぬがれました。

風も暴風ではなく、強風レベル。
ただ、お客さんたちはホテルから出られないので・・・今夜は僕らが
盛り上げます!

題して、「台風ライブ」。午後9時、レストランでスタートさぁ!  


Posted by mikihito at 19:18Comments(5)

2011年08月04日

小浜島通信2011

8月1日から、沖縄県・小浜島に来ております。



今年もホテルは「ビーチ&リゾート・はいむるぶし」。





どこまでも青い海と空。小浜はサイコーじゃ!!



今年もホテル内では「林正道・海の環境教室」や、てっちゃんのライブを開催。



林のロボットがサンゴの海やホテルのプールを泳ぎまくり、お客さんたちを
楽しませている。今年のロボットの数は過去最高。イルカやクジラやジュゴン
はもちろん、エビフライもたい焼きも、バナナもハンバーグも・・・泳ぐ。



そして今回のツアーの目的、タイトルが・・・



車イスの子ども達を海へ連れて行って元気にするプロジェクト」!!



林正道製作・泳ぐ車イスに乗って、まずはプールで練習する毛利あかりちゃん。



乗れた!あれ?怖くない!・・・つうか、けっこう楽しいぞ!?
よし。じゃあさっそく海に出るとするか!



サンゴいっぱい、エメラルドグリーンの小浜の海。



プールよりかなり怖い海の上。けれども、プールとは比べ物にならない感動が、
そこにはあった!



もう1人、山本ひろゆきくんも、車イスで・・・海へ。



泳いどる!泳いどるぞ~~!車イスとともに!





さらに!今度は普通の海用遊具に乗り換えて、海上ツーリング。
数年前まで水が怖くて仕方がなかった彼が・・・スゴイ進歩だ!



で、なんと・・・ついにライフジャケット着て、自分で泳ぎたいと言い出した!
・・・おいおい、ひろゆきっ!調子に乗るんじゃね~~!!



と思ってたら・・・ホントに泳いじゃったよ!!ビックリだぞひろゆき!!

この翌日、あかりちゃんも車イスを降り、1人で泳ぐことができた。



彼らに勇気をくれたのは、小浜島の海。こんなにきれいで、命あふれる海だから
こそ、2人はそこに、吸い込まれていったんだね。

そして彼らに、笑顔をくれたのは、1人のヘンなおっちゃん。このおっちゃんの
夢のかけらが形になった時、み~んなの笑顔が、海に弾けていった。



プロジェクト、大成功!!  


Posted by mikihito at 18:55Comments(5)

2011年08月01日

最近出会った生きもの

この夏、出会った生きもの達の総集編!



なかなか捕獲するのは難しい、ウチワヤンマ



名前の通り、しっぽの先っちょがウチワみたいな形をしておるのだ。



クマゼミやアブラゼミの声は暑苦しいけど、ヒグラシの声はどこか涼しげ。
都会では見られないセミだ。



暑くて乾きを好むクマゼミと対照的なのが、涼しくて湿り気を好む、この
ニイニイゼミ。昔に比べ激減したなぁと思ってたら・・・明らかに最近、
数が増えてきたように思える。ヒートアイランドに慣れたのか、それとも
乾きに対する「耐性」を身につけたのか・・・。



久々のタナゴだ!って思ったら、やっぱタイリクバラタナゴだった。



アカハライモリは、下から見るとキモイかも知れん。腹が赤いからね。でも
正面から見ると・・・たまらなく可愛らしい顔してるっしょ。ね?

さすがイモリはトカゲ類と違い、クリクリの両生類の目をしてる。ちなみに
ヤモリは爬虫類。タモリは哺乳類ね。



センチコガネの名前の由来は、センチ=せっちん(雪隠)つまりトイレのことだ。
フンを食べるのでこんな名前なんだけど、見てくれこの美しい光沢を!
それにコイツらがいなかったら、森の中はフンや死体だらけである。森林生態系、
物質循環を担う、大切な生きものなのだ。



今の時期、あらゆる生きものの中でたぶん、いちばん赤いショウジョウトンボ



顔まで赤い。目も赤い。

そして今年もやってみました。ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボ、
キイトトンボ(この3種類はすべて同じような場所に生息してる。)による・・・



トンボ信号機~~。ドラえもんの声でどうぞ。トンボ信号機~~



さらに森の奥へ・・・そこで見つけたのが、コクワガタ。コクワガタ~~。
あ、これはドラえもんの声じゃなくていいです。



触角が糸ノコみたいにギザギザの、ノコギリカミキリ



虫取りに行くと必ず出会う、ヨツボシケシキスイ。背中に星4つ。
・・・そして今年もゲットしました!!



ナイスサイズのカブトムシじゃ!!実にええ色をしとる!!柳の木に付いて
おった。しかしなんでカブト見つけると、あんなにテンション上がるんだろう。

ノコクワやミヤマクワも確かに嬉しいけど・・・やっぱカブトなんだよなぁ。
ガキの頃から変わらないこの感動。いくつになっても味わえるこの楽しみ。

カブトよ今年もありがとう、である。

しかし今年の夏は、数がかなり少なく感じる。理由の1つが、カシナガによる
樹木の枯死だと思う。甲虫類の好きな、樹液のよく出るコナラ、アベマキが
軒並みカシナガによってやられている。このままだと来年もその次も、かなり
ヤバイ状況は続くだろう。

それともう1つ。採集圧である。カブトは大人も子供もみ~んな好き。
だから捕ったら捕っただけ、全部持ち帰っちゃう。

昔はそれでもよかったのだ。いっぱいいたからね。けれども残念ながら、昨今
の森には、その要求に応えられるほどのカブトやクワガタはいない。

「数を増やすためにも、次の子供たちが見つけられるためにも、このカブトムシ
は、逃がしてやろうな。」・・・なんて、ホントは言いたくはないのだ。

昆虫なんて欲しいだけ捕って、飼いたいだけ飼う、ってのがホントは当たり前で
ある。けれどもそれが許されないほど、この人気者たちの生息状況は危うい。



カブクワなんて、どんだけ捕っても大丈夫!ってくらいの自然。未来の子供たちに
それくらいは残してやんなきゃ、って思う。それは小さいころから昆虫採集に親し
んできた、今の大人たちの、大事な使命である。

・・・ってことで、今度は海の生きものに会いに、そして車イスの子の笑顔を見に、
今日から沖縄・小浜島に行ってきま~す。・・・台風来てるけど。
  


Posted by mikihito at 00:10Comments(3)