2012年10月28日

福井シリーズ・もういっちょ

福井自然散策の旅、ラストは海岸。



日本海でビーチコーミング(海岸観察)。



いろ~んなモノが漂着してた。



名前わかんないけど、なんだかとってもキレイな貝。



コウイカの背骨。



カメノテに、



バフンウニの殻。



化粧品の文字を読んでみると・・・ハングル語だ。韓国から漂着したモノか?



こちらのライターは中国語。日本海ならではのゴミである。
悲しいかな・・・・・ゴミは、いとも簡単に国境を越えてしまうんだね。

ゴミに、領土問題は存在しない。



その後、磯に出て「海ガサ」やってみた。捕れたのはハゼの仲間、
イシダタミガイ、イソガニ、イソスジエビに・・・・・



メジナの稚魚もゲット。いつもは川だが、磯場でのガサガサもけっこう楽しい。



旅の最後に訪れたのは、「鉾島(ほこじま)」。
高さ50mのこの島は、てっぺんまで歩いて登ることができる。



う~ん絶景!遠くに東尋坊や、前回紹介した雄島も見ることができる。



今回、最後まで波が静まることはなかった。でもこれぞ日本海。
太平洋にはない魅力も、いっぱい感じることができた。

これからの季節、この荒々しさ+演歌的・冬のせつなさを感じることが
できる日本海。・・・・・石川さゆりなんかをBGMに、一人旅でもどーすか?  


Posted by mikihito at 22:25Comments(0)

2012年10月24日

福井シリーズ・海編

福井といえば東尋坊!チャ~チャ~チャ~♪(火曜サスペンスBGM)。



日本海は夏と冬で、その表情を大きく変える。



特にこの日は風が強く、海は大しけ。でもこれぞ日本海。



いわゆる「柱状節理」っていう構造だが、ここのは地質学的にも珍しいんだって。



・・・・・こういうバカはどこにでもいるね。

東尋坊は名勝地であるが、同時にネガティブな一面も併せ持つ場所である。
それはきっと、名前の由来ともなった僧の怨念がうずまいているからか?

地名の由来はくわしく書くのめんどくさいので、ウィキで調べてね。



東尋坊から右手に見える島、雄島(おしま)。まるで「千と千尋の神隠し」
に出てきたような赤い橋が架かっている。実はここも強烈なパワースポットなのだ。





この島には、福井の人なら誰でも知っている言い伝えがある。

時計回りに回れば何も起こらない。 
 けれど、反時計回りだと、よくないことが起こる。」・・・・・うわ!怖っ!!





大湊神社。海の守り神だ。ここで感じるのは、神聖、そして畏敬。



照葉樹のジャングル。この植生が、島をより神秘的に感じさせるのだろう。



またこの天気がさぁ・・・。何かおどろおどろしい写真だよね。確かにこの島、
以前宜保愛子さんが来て、「ここはスゴい」つったらしい。

霊感などまったく無く、嫁が髪切ったのも気づかんほど鈍感な俺だが、この
雰囲気だけはさすがに、ちょっと他所とは違うなって思う。



だけど1周回った後は、何ていうのかな?心が洗われたカンジがした。

この島には神様がいる。日本という島にも神様がいる。自然の中に、神様がいる。

雄島では、強力な磁場の影響で時計が狂う。
神島では、神様の石を持ち帰った男が、謎の死をとげた。
答志島では、夜釣りしてる時に、「お前、海ぼうず見んかったか?」
・・・・・って、通りすがりのおっさんに尋ねられた。

神様って、本当にいるのだ。それを感じに、是非、福井・雄島に来てみてはいかが?  


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2012年10月21日

福井シリーズ・川編

福井県の自然を楽しみに行ってまいりました。



福井といえば恐竜。九頭竜のドライブインでは恐竜がお出迎え。



福井県今立郡池田町にある「かずら橋」。天然のかずら(つる草)で
作られた、全長44メートルの橋だ。この橋、かなりスリル満点。



その下を流れるのが、九頭竜水系足羽川(あすわがわ)。
たまらなく風光明媚な場所である。



ホントは岐阜県との県境、冠山に行きたかった。ここには日本海側に注ぐ
九頭竜水系と、岐阜県川に注ぐ揖斐川水系の分水嶺がある。・・・・・が、
残念ながら通行止めで、行くことができなかった。



ならば・・・ってことで、足羽川でガサガサ決行。



いきなりゲットしたのが、カジカ&ドンコ。地味~な魚ではあるが、この2ショット
はなかなか無い。清流の証である。
上下2匹とも同じに見える人は、じ~っくり観察して、違いを確かめてちょーだい。



さらに・・・この川がキレイであることを証明する水生昆虫をゲット。
エルモンヒラタカゲロウだ。いや、これも地味だけどね。

だけどホントなかなかいないんだって。このカゲロウも。
川の健全度は、そこに生きる生きものを見ればすべてわかる。

今回、採集した種類こそ少なかったが、間違いなく福井のこの川は美しい。

・・・ん?だけど写真が地味すぎるって?・・・・・わかりました。では最後に・・・・・



福井が誇る名所、東尋坊じゃい!火曜サスペンス劇場じゃい!
・・・・・ってことで次回は、福井シリーズ・海編!  


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2012年10月18日

オータムピンク

2012、秋のピンク色。



まずはフジバカマ



秋の七草でもあるこの花を、今年はどれだけ探し回ったことか。
やっと見つけた豊田・旭高原のフジバカマ。でも残念ながら植栽である。

愛知県内ではもう、野生のフジバカマを見ることは不可能かも・・・・・。



イヌタデ。どこにでもある雑草といってもいい植物だ。



ミゾソバ。秋はこういったタデ科の植物の花がよく見られる。



ピンク系のゲンノショウコ。普通は白が多いのだが、たま~にこういった
ピンク色のも見かける。日本3大薬草のひとつで、腹痛に効くといわれている。



福井市のコスモス群落。なんと東京ドーム10個分の広さらしい。



コスモスなんて外来種じゃん。春のサクラとおんなじで、いっぱい生えてりゃ
いいってもんじゃね~よ!・・・・・なーんて思ってたんだが・・・・・

こうして見ると可愛い花だね。それにしてもこの群落はスゴかった。



そして最後は、静岡SBSラジオからの帰り道に見た夕景

あんまりキレイだったので写真を撮った。夏が終わり、モチベーションも下がり、
「あ~だんだん寒くなる秋って、ヤだなぁ・・・」って思ってた時、これを見た。

秋も、いいかもしれない。・・・・・なんとなくそう思えてきた。

ちなみにコレ、チャリだったので撮れた写真だ。車だったら気づかなかっただろう。
あ~、SBSさんから毎回もらってるタクシー代浮かすために、チャリ通勤してて、
本当によかった。・・・・・さぁみなさんも探してみよう、秋のピンク色を。  


Posted by mikihito at 23:15Comments(1)

2012年10月14日

バッタの恋

秋はトノサマバッタの繁殖のシーズン。最近は生息に適した広い草原が
極めて少なくなってしまったため、彼らは主に河川敷などで、恋を謳歌する。



バッタ♂A 「ねぇ、こないだのプレゼント、気に入ってくれた?」
バッタ♀B 「なによ!あのバッグ、よく見たらバッタモンじゃないの!」
バッタ♂A 「はっはっは。バレたか。苦しゅうない。近うよれ。」
バッタ♀B 「お、おやめくださいお殿様・・・あ、アタシも殿様だわ。」

みたいなプチコントしてると、そこへ野暮な1匹のトノサマバッタが出現。



バッタ♂C 「なぁなぁ、自分ら、こんな真っ昼間から何してんのん?」
バッタ♂A 「うっせーな。邪魔だ。見んな。あっちいけ!」

バッタ♂C 「なぁなぁ、なんやったら、俺も仲間入れてくれへん?」
バッタ♀B 「はあ?アンタ何言ってんの?バカじゃないの?」

バッタ♂C 「3匹で仲よぉやったらえぇやん。なぁ、仲間入れてくれへん?」
バッタ♂A 「AVじゃねーんだからよ。お前何考えてんだよ。むこう行け・・・
       あ、お前何すんだよおい!やめろ!ムリだっておいっ!!」

・・・・・すると・・・・・



バッタ3連結~!ありえない光景~~!

・・・・・いや、でもこの3連結はおかしいっしょ??

バッタ♂C 「・・・・・俺、オスとしてるやん。」  


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2012年10月10日

林業ナショナリズム

相変わらず厳しい状況にある日本の林業。



1950~60年代に「拡大造林計画」によって植えられたスギ、ヒノキ。

これらの値段を算定するのは難しい。天然林か人工林か、加工はどれだけ
されているか、また流通のどの段階かによって、値段はまったく違ってくる。

けれど以前、林業に携わる方がこんなことを言っていた。
「20年育てたスギの木、いくらだと思う?・・・800円だよ800円。」

・・・これじゃ林業従事者が減っていくわけだ。

でも家は建てられているのだ。だが現在、日本の家は年間1万軒も手がける、
というようなハウスメーカーがほぼ独占して建築している。

材木を機械でプレカットし、組み立てるだけの柱にして売る。
だから自然材ではなく、完全な平面を持つ集成材の柱でないとできないわけだ。

この建て方により、大工さんがいらなくなり、人件費は大幅にカットされ、坪単価
60万円の家が何と29万円!などという価格破壊を起こすことに成功した。

しかしこれが職人を減らし、シックハウス症候群の原因となり、外国の木を伐採
し続け、日本の山のさらなる荒廃をもたらすことになった。

そして、射殺されるクマの数も、年々増加していく・・・。

経済至上主義が生み出す利益。
その裏側には、たくさんの犠牲が伴っているのだ




一方こちらも全国的に問題となっている竹林。



この山を見ると、いちばん上のわずかな部分が照葉樹、その下がスギ・ヒノキの
針葉樹帯、そして下からドンドン侵食していってるのが竹、というのがよくわかる。

スギ・ヒノキ同様、竹も昨今日本人が使わなくなってしまった植物の代表だ。

竹製品がプラスチックに代わり、タケノコですら安い中国からの輸入に頼るように
なった。結果、竹林は荒れ放題、というわけだ。これをなんとかしようと、家畜の
飼料に混ぜたり、抗菌竹繊維のタオルやガーゼを作っている会社もある。



そしてこれが、竹100%の紙。もちろん紙は竹からでも作れる。・・・けれども、
竹は中が空洞なため、極めて生産効率が悪く、結果的に高価になってしまう。

さすがにノート1冊300円以上すると・・・ちょっと手が出しにくいのは確か。



このように、なかなか明るい兆しが見えない日本の林業ではあるが、先日取材に
行った先でスゴいハイテクなものを見せてもらった。

それがこの、「ハーベスタ」というマシンだ。



伐採から枝打ち、さらにスライスまで、このマシン1台で全てのことができちゃう。

これなら人件費もかからないし、なにより林業の重労働さをかなり軽減できる。
ただし、相当お高いらしいので、すべての林業組合に、というわけにもいかないが。



日本の米や野菜や果物を食べることが、日本の農業を守ることにつながる。

林業もまったく同じことなのだ。確かにひとつひとつの単価が高いし、まだまだ
表示も、肉や魚のようにわかりやすくはない。

けれど、できることから始めるしかない。農業も、林業も、いや国益ですら。

日本の木を使う。BBQの炭も国産を使う。パンより米を食う。
韓国製電化製品は買わない。大手チェーンの安いうなぎ丼は食べない・・・・・

きっとまだまだいくらでもあるはずだ。僕たちにできることって。  


Posted by mikihito at 22:07Comments(1)

2012年10月07日

秋の段戸裏谷

今年も段戸裏谷に行ってきた。去年もこのブログに書いたが、
自然好きにとってここは、「聖地」である。



程よく人の手が加わった里山の二次林ももちろんいいが、やはりこの森の魅力は、
人を寄せつけない神秘さ」・・・・・ここは愛知に残る数少ない原生林である。



ただし、ちょっと時期が早かったかな・・・紅葉はまだ進んでなかった。残念。





それでもいたる所、原生林特有の風景が広がる。これが、手付かずの自然だ。



段戸裏谷を代表する樹木、ブナ。2本の巨大なブナ。まさしく、兄弟ブナ
(By 鳥羽一郎。)



これがブナのドングリの殻斗。ブナの実は人間が食べてもおいしく、当然山の動物
たちの貴重な食料となる。2011年、日本海型ブナのドングリは豊作の年だった。

けれど今年は・・・大凶作になる可能性が高い。ドングリが少なければ、人里に下りて
きて射殺されるクマの頭数はどんどん増えていく。・・・悲しい現実である。



こちらはミズナラのドングリ。ブナもミズナラも、標高が高く涼しい森の樹木だ。
それがここ数年、温暖化の影響で「立ち枯れ」を起こす数が増えてきている。



まだイガが青いヤマグリ。けれどよっぽど必死だったんだろう。イノシシが食っていた。



神秘の森、段戸裏谷ではいろんな珍しい植物も見つかる。コレ何だろう?って思って
調べてみたら、ツチアケビの実だった。



これは去年の7月にここで撮影した、ツチアケビの花。



ツチアケビとは、ランの仲間の腐生植物。腐生植物とは、光合成を行う葉を持たず、
養分のすべてを共生菌に依存している種のことだ。ただし、ツチアケビなんて、
そんじょそこらでなかなか見つかるものではない。



じゃあコレはなんじゃ?倒れたブナの根本付近にあった。



うわ!さらにまっ赤っ赤じゃん!・・・どうやらこれもツチアケビらしいのだが・・・

まぁ勝手に名前をつけさせていただくと・・・赤ティンティン・・・かなぁ。
でもこんな状態になったら大変だ。すぐに泌尿器科行かないと・・・。



段戸裏谷、原生林。手付かずの自然がいまだ残る、数少ない森。

人は今まで、あまりにも多くの自然を壊し、開発し続けてきた。
確かに人も自然の一部。だからすべての開発が悪いわけではないだろう。
けれども間違いなく、この地球上にはいくつもあるのだ。

人間が侵してはいけない、神聖な領域」が。

「お前ら、ほどほどにな。」
・・・・・・この森は人間に対し、そんな戒めの言葉を、語りかけている。  


Posted by mikihito at 16:26Comments(2)

2012年10月04日

約束の海、放送決定!

昨年、不祥事により「日本放送連盟賞・グランプリ」の受賞を辞退した東海テレビ。
幻の栄誉となってしまった「泳ぐ車いす」という作品の続編が、この度完成した。



タイトル、「約束の海」。

前回、プールで「泳ぐ車いす」に乗った少女に、海洋楽者である林正道という男
が交わした約束。「今度は、ホンモノの海に連れていってあげる!

・・・その約束を果たすまでの、汗と涙を描いた傑作ドキュメンタリーだ。
今回もナレーションは不肖、鉄崎が務めさせていただいた。

是非、ご覧いただきたい。放送は10月7日、日曜日。深夜0:35~東海テレビにて。  


Posted by mikihito at 00:33Comments(3)