2015年08月26日

板取川のカジカガエル

岐阜県にはきれいな川がたくさんあるけど、中でもその美しさでは
1、2を争う川。それが、板取川(いたどりがわ)だ。





青く透き通った水。ここはアユ釣りでも有名な川。



潜ってみると・・・そのきれいなこと!
ただ水温がめっちゃ低いので、とても長くは入っていられない。



この日同行してくれたのが、「清流の国ぎふ」マスコットキャラクターの「ミナモ」。
キラキラした川の水面(みなも)に住んでいる妖精なんだけど、これがなかなか
アクティブなことやってのけてくれるのだ。

川にジャブジャブ入っちゃったり、ラフティングなんかもしちゃう。
あのガチャピンも顔負けのアクティブキャラ、ミナモをみなさんも応援よろしくね!



さすが清流・板取川、アマゴも泳いでた。



そしてとっても可愛らしい生きものも発見。カジカガエルのオタマだ。



漢字で書くと「河鹿蛙」。まるでシカのような声で鳴くことから名づけられた。
鈴の音にも聞こえるその美しい鳴き声は、渓流の夏の風物詩。
きれいな水にしか生息せず、他のカエルに比べて吸盤が大きいのが特徴。
またオタマジャクシの頃も、急流に流されないよう、口が吸盤状になっている。



おっ、足も手も生えてきた。まさに「大人の階段登る~♪」状態。



そしてこれが大人だ。瞳が大きく、田んぼのカエルの何倍も泳ぎがうまい。
何より清流にしかすんでないから、出会えた時の嬉しさもひとしお。

アマゴやカジカガエルが暮らす美しい板取川。
海とはまた違う感動がある川遊びも、この夏の良き思い出のひとつになった。

  


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2015年08月22日

九頭竜川のアユカケ

福井県を代表する川、九頭竜川



地元の元漁師さんの船に乗せてもらって、しばし遊覧航行。



空を見上げると、ぐるりと太陽を取り囲むように虹ができていた。
こんなの初めて見たよ。



元漁師さんにごちそうしてもらったモクズガニ。美味しかった~!
そしてこの日十数年ぶりに、九頭竜川に生息する、ある魚に出会うことができた。



それがこの「アユカケ」だ。カマキリ、ともいう。福井では「アラレガコ」と呼ぶ。



秋に川を下り、あられが降るような寒い冬の時期に沿岸部で産卵することから
この名前がつけられた。以前は九頭竜川で普通に見られた魚だが、今や希少種。
船に乗せてくれた漁師さんも、昔はこれを捕って生活してたということだ。



正面から見ると何ともふてぶてしく、それでいてちょっとマヌケな可愛い顔してる。
そして何よりスゴいのは、こうして氷の上に5時間以上置いといても、その後水に
戻すと、フツーに泳ぎだすのだ。ウナギと同じく、体を包む粘液が呼吸を助けてる
んだろう。・・・・・それにしてもスゴい生命力だ。



生命力の強い魚は栄養豊富でうまい!・・・・ってことで、アユカケ料理をいただく。
まずは唐揚げ。もっともオーソドックスな食べ方。



続いては甘露煮。川魚はこの食べ方が合うものが多い。



最後はやっぱり、塩焼き。アユカケ本来の味を楽しむにはこの食べ方が一番だ。
俺は淡水魚の中で最も美味いのは、このアユカケだと思っている。

アユカケはカサゴ目・カジカ科の魚。刺身で食べると確かにカサゴの味に近い。
川魚でこんな味のものはいない。ホントに美味しい魚なんである。



それともうひとつ、アユカケの名前の由来がこのトゲ。エラの横にあるこのトゲで
アユを引っ掛けて食べるという。実際に見たことはないけど。



アユを食べる肉食魚・アユカケは美味しい魚。だけど・・・高いんだ。お値段が・・・・。
この日いただいたアユカケ、一匹なんと・・・・・3000円!

養殖に手間もかかり、流通量も少ない。だから高いのは仕方ないんだが・・・・。
けれどもこの魚、昔はフツーにこの川で泳いでて、水揚げ量も多かったのだ。

それがなぜ激減してしまったのか。ひとつは排水による水質の悪化。
そしてもうひとつ、減ってしまった大きな原因が、堰堤やダムによるものである。



アユなどの遡上を助ける魚道。けれど遊泳力の弱いアユカケは、この魚道が登れ
ない。さらに川をせき止めることで川底が平坦になり、稚魚が生息しやすい環境が
損なわれたことも大きな原因となっている。

治水や利水のために必要な堰堤。魚道なんかも整え、生きものに配慮はしていても、
それでも減ってしまうものがいる。人の営みと生態系保護の両立がいかに難しいか、
アユカケは問いかけている。

ウナギもそうだが、天然のアユカケが昔のようにたくさん獲れ、養殖も進み、食卓に
普通に並ぶ日は、はたして来るんだろうか?

  


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2015年08月16日

今年の夏の昆虫採集

今年の夏の自然満喫体験、続いては「森」編。楽しい楽しい昆虫観察。



まずはギンヤンマ。なかなか捕まえるの難しいよ。



激減してしまったナツアカネ・アキアカネに代わって目立つのが、温暖化に強い
このウスバキトンボ。童謡「赤トンボ」の世界はもう見られなくなってしまった・・・。



ニイニイゼミ。このセミも乾燥化やヒートアイランドに弱いのだが、最近、明らかに
数が回復してきたと思う。暑さと乾きに対する耐性を身につけ始めたのか?・・・



出た~!樹液に集まるカナブン&シロテンハナムグリの群れ!
真ん中にいるのはゴマダラチョウ。虫好きにとってはうれしくなっちゃう光景だ。



ただし樹液にはスズメバチも集まって来るから注意。
でも刺激しなければ刺さないからね。必要以上に怖がることはないのだ。



久しぶりに出会った、コムラサキ。このチョウも樹液にやって来る。



さぁ~夜になりました。・・・・・まず見つかったのが、コクワガタ



続いてミヤマカミキリ。やっぱ昆虫観察は夜の方がおもしろい。



そして・・・カブトムシを発見!!この日、最もテンションが上がった瞬間。
カブトムシのスゴい所は、見つけた時のテンションが、少年時代もおっさん
になってからも、何ら変わらない、という点だ。



その隣では、メスのカブトが樹液をちゅうちゅう。



偶然アブラゼミの羽化も見ることができた。いや~いろんな昆虫に出会えた一日、
暑かったけど、めっちゃ楽しかった。これって夏しかできない自然遊びだもんね。



けれど、秋はすぐそこまで近づいてた。ほら、マテバシイのドングリがこんなに大きく・・・。

  


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2015年08月12日

2015、福井の海

今年の夏も、山・森・川・海・・・・・すべて満喫しております。
今年も行ってきました。福井の海!



水が綺麗な福井市・鷹巣海岸



夏の日本海は波も穏やか。そしてこの透き通った水!



いろんな可愛らしい貝殻集めてみました。(少女かっ!)



ただ、残念ながらここはゴミも多い。日本海側は中国やハングル語の
ゴミも多く見つかってちょっとおもしろいんだけどね。



続いて訪れたのが、鮎川園地キャンプ場の海岸。鷹巣海岸のような
砂浜もいいけど、やっぱ福井の魅力は何といってもこんなカンジの磯!



最初は釣りしてたんだけどガマンできなくなり、シュノーケルつけて飛び込んじゃった。



グレ(メジナ)の稚魚の群れ。見ておくれ、この綺麗な海の中を!



アオウミウシを発見。イワシやアオリイカの群れも泳いでた。





もうなんつうか・・・・・いつまでも見ていたい、いつまでも浸っていたい海なのだ。



夕陽が沈む頃、今日の海遊びは終了。この後、釣った魚を美味しくいただいた。
今年も楽しめた、美しい福井の海。・・・・・ダメだ。一日じゃとても足りない。
きっともう一度訪れることになるかもかもしれない。・・・・それくらい、素敵なところ。

  


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2015年08月01日

豊橋のマッコウクジラ

7月19日、愛知県豊橋市高塚町の海岸にマッコウクジラの死骸があがった。


(写真はすべて友人提供)

この日はちょうど渥美・豊橋方面の海仲間たちとの飲み会があって、
たまたまこの海岸のすぐ近くに宿泊していたのだ。
ただ宿に到着したのが夜だったため、残念ながら実物を見に行くことはできず。



体長13.6メートル、オスのマッコウクジラ。近くで見るとかなりの迫力だろうな。
この後専門家が調査し、砂浜に埋められた。1、2年後に掘り起こして骨格標本
を作製するらしい。そうか・・・・・標本作るのに1、2年もかかるのか・・・・・。



スナメリなど、小型の鯨類が愛知の海岸にストランディングすることはよくある。
けれども13メートルもあるような大型のクジラが打ち上げられるのは極めて珍しい
ことなのだ。・・・・・合掌。  


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