2015年10月26日

秋を感じる・花

秋を感じる花の特集。



まずは秋を代表するかわいい花、ツリガネニンジン



秋の七草のひとつ、ハギ



水辺の花、ミゾソバ



今や原っぱは外来のセイタカアワダチソウだらけになってしまったが、
本来、日本にはこの花が普通に咲いていた。アキノキリンソウ



変わった形の花・ホトトギスは、鳥と同じ名前だ。



ちょうどホシホウジャクが蜜を吸いにやってきた。



まだまだいきます。ノコンギクもきれいだし、、



「蓼食う虫も好き好き」のイヌタデだってよく見るとかわいい。



愛知の秋の湿地といえば・・・希少種、シラタマホシクサ



愛知森林公園には一面、シラタマホシクサの大群落が広がる。



ホソバリンドウ。バックにはきらきら輝くシラタマホシクサ。



同じく湿地性のミミカキグサ。こんなにかわいいのに、食虫植物。



冬に咲く、ヤツデの花のつぼみ。



胃腸に実際に効くよ・・・・って意味の、ゲンノショウコ。漢字で書くと「現の証拠」。



昔、高野山の修行僧がこの植物の枝をほうきにしていたらしい。コウヤボウキ



めっちゃきれいな、アキギリ



イチモンジセセリサワヒヨドリ



ホタルガヒヨドリバナ

いかがでした?秋の花特集。次回は「秋の実」いっぱい載せます。
あ、そうだ。・・・・祝・100万アクセス突破!!みなさん、いつもご愛読ありがとう!

  


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2015年10月24日

福島の今・後編


           (郡山震災アーカイブより)

10月11日、東北新幹線の最終で福島県郡山の駅に到着。

駅員さんに、「ホテル〇〇ってどこですか?」って尋ねたら、マップを持ってきてくれて、
なおかつ、わざわざ改札の外側まで出てきてくれて、丁寧に道順を教えてくれた。

そしてそのホテルにチェックイン。キーと朝食チケットを受け取る。ただ、翌日の集合
時間が早くて、朝食を食べてる時間がない。するとフロントの方がいったん奥に行った
のち再び出てきて、「お客様、今、支配人と話しまして・・・朝食が間に合わないとの事
ですので、その分は払い戻させていただきます。」・・・・・って。

いやいや。朝の集合時間早めたのはこっちの都合だし、そもそも朝食付きプランで予約
してるワケだから。なのに払い戻すって・・・・・。そんなのありえなくない??

郡山に着いてわずか15分。その間に、2度も福島の人の温かさに触れたのだった。


           (郡山震災アーカイブより)

これが福島県人の人のよさ。けれど逆に言うと、それが、他県人に強く言い返せない、
福島のストレスにもつながっている。
同じ被災県からも「特別視」されている現状。除染も完了していないし、仮設住宅に住ま
われている方も依然多数。何より、減ったとはいえ、未だ約19万5000人の方が避難を
余儀なくされている。原発事故は終わっていない。

我々にできることは何だろう?今回お会いした福島の方々が口を揃えて言っていたこと、
それは「風評被害」についてだった。
「なんとなくコワい」・・・・・それが未だ続く消費者心理だろう。でも、例えば福島産の米は
徹底した全袋検査をしており、今まで1000万袋以上検査しても、基準値を上回る放射能
は検出されていない。

今回のイベントでは、福島産の食材を使った「芋煮」をみんなで食べた。感動するくらい
美味しかった。・・・・・そう。福島の食べ物はもう、大丈夫なのだ。

そしてイベントの最後に、ビギンの「島人ぬ宝」の歌詞を少し変えて歌った曲。
福島人ぬ宝」。

途中まではちゃんと歌えたのだが、子供たちのまっすぐな瞳に耐えられなくなった。
今、福島の児童は全国でもっとも運動能力が下がっている。理由は明白。
原発事故の影響で、外遊びができなくなってしまったためだ。

すべて、大人たちの責任である。大人たちの欲が、子供たちから遊び場を奪ってしまった。
歌の途中で流れてきた涙・・・・・それはきっと、子供たちへの「慙愧」の涙だったのだ。

そして歌のラストのサビのパート。ふと会場の後ろの方を見ると、イベントのバイトで来て
いた地元大学生の青年が、両手で顔を覆って、号泣していた。それを見た瞬間、俺も涙で
つまって歌えなくなってしまった。

郡山の駅員さん、ホテルのフロントの人、居酒屋の店員のにーちゃん、フォレストパーク
あだたらのスタッフさん、トヨタの労働組合のみなさん、イベントを手伝ってくれた大学生、
そして・・・・・いっしょに自然の中で遊んだ子供たちと親御さんたち。

俺は、福島のすべてを見たわけじゃないし、まだまだ全然知らないことだらけだ。
けれど少なくとも、この人たちのために、
これからも絶対、福島を応援し続けよう・・・・・って気持ちになった。

  


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2015年10月22日

福島の今・前編


(マユミの実)

10月・・・・・福島県安達郡、フォレストパークあだたら



東北地区のトヨタ自動車の労働組合員の親子を対象に行われた
自然教室&トークライブ。ここはすばらしい所だった。



園内にある、どってことない人工池。ところがこの池には・・・・・



なんちゅう可愛い顔!・・・・っていう、俺の大好きなアカハライモリや、



ミズカマキリコオイムシマツモムシ。他にもヤゴやカエルもいっぱい。
そしてなんと・・・・・



ゲンゴロウがワンサカいたのだ!!
ゲンゴロウ・・・・・愛知県では1カ月かけても、見つける自信ないな俺。
それくらい数が少なくなってしまった生きものが、フツーに人工池に生息してるのだ。

そんな豊かな自然に親しめる、フォレストパークあだたら。・・・・・けれども・・・・・



森の中で突如出会う、黒いシート。明らかに、異様な光景。



これが除染土の仮置き場だ。

あくまで仮の置き場。長い時間が経過しても、処理できない土。しみ込んだ放射能。

福島第一原発から50㎞以上も離れた自然豊かな森にも、震災の傷跡があった。

・・・・・あれから4年半以上。けれども、福島の苦悩はいまだ続いている。

  


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2015年10月18日

Chika-Tetsu CD完成!

Chika-Tetsu のファーストアルバムが完成いたしました!



1 Rollin'89
2 夜更かしでGO
3 プロローグ
4   あの頃のメロディー
5  隠恋慕 
6 名古屋のオカン(アコースティックVir.) 
7 最後の箱舟
8  鼓動(インストゥルメンタル)
9  飲もうぜ
10 プレシャスデイズ

10曲入り ¥2000

ご購入は http://www.hiroshikondo.net/

または「近藤ひろし」で検索し、ホームページ内の「Discography」
をクリックしてください。(試聴もできます。)

全曲アコースティック。ロックあり、ロックンロールあり、ブルースあり、
ラップあり。Chika-Tetsu のやりたい音楽がいっぱいつまってます。
かなり~~苦労して制作しました!みなさん、是非聴いてみてね!

  


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2015年10月13日

豊川源流の旅の続き

ダムの底に沈んでしまうかもしれない村、大名倉の元・集落。



放棄された田んぼが湿地帯になっていた。



もともと生物が多く生息してた場所だが、今やさらに生きもの天国。
こんな太ったヤツ見たことがない、ってトノサマガエルや・・・



綺麗な豊川の水が流れ込んでるから生息できるサワガニ



背泳ぎが得意なマツモムシに・・・



オスが卵を背負って子育てするコオイムシ
ここは水生昆虫の宝庫。トンボのヤゴなんて数え切れないくらいいた。



これはヒメミクリ。(たぶん)・・・愛知県では絶滅危惧ⅠA類だ。

村だけでなく、こうした小さな命たちもすべて、ダムの底に沈んでしまうのか・・・。



大名倉を出てしばらくすると、豊川上流部らしい光景が・・・。



さらにこんな神秘的な池もあった。



食べたら確実に死ねる植物、トリカブト。(もしかしたらミカワブシ。)



豊川上流部に行ってみて驚くのは、けっこう林道が整備されてること。



そっか。山奥は人工林なのか。だから木材運ぶための道が広いワケだ。



許可を得て最奥部に入らせてもらい、ひたすら歩く。・・・だんだん沢が細くなり・・・



ついに水が途絶えたっ!!・・・・・ということは・・・・・??



ここが、豊川の源流~~~~!!



そしてこのあたりが源流の森。人工林だったことが意外だった。

設楽町の段戸山に源を発し、三河湾に注ぐ総延長77km、毎年その水質の良さで
クローズアップされる、愛知を代表する清流・豊川は、決して壊してはいけない川だ。

アユを始めとする美味しい魚や、希少な天然記念物・ネコギギも生息する川。
そしてこの川が注ぐ先には六条干潟が広がり、三河湾のアサリの土台を支えている。

豊川はまさしく文字通り、「豊かな川」だから、「豊川」なのである。

先日、県主催の環境イベントで大村・愛知県知事にお会いした際、司会台からこう
言っておいた。
「知事、我々はみんな、知事のことを、環境派知事だと信じてますからねっ!!」

・・・・・はたして大村さんの心に、それは届いただろうか?


  


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2015年10月08日

豊川の源流へ



愛知が誇る清流、豊川を遡上する旅。道すがら、いろんな花を見つけた。
アケボノソウに・・・・・



ツリフネソウ



ヤマホトトギス



ママコナ。花弁に2つ並んだ白い膨らみが米粒のように見える。
お米=おまんま、ってことでこんな可愛い名前がついた。



祝儀などで使われる飾り紐、「水引き」に似てることから名前がついた、ミズヒキ



豊川は水も、景色も、とってもきれい。これから紅葉も美しくなっていく。



9月も半ば過ぎだっちゅうのに、ウエットスーツ着て潜ってみた。



水、冷たっ!でもヘン顔したヨシノボリちゃんがいっぱいいた。



さらに遡上していくと、大名倉(おおなくら)の集落に出る。



いや、元・集落というべきか。田んぼは草ボーボー、茶畑も伸び放題だ。



人影はいっさい無い。イヌやネコすら歩いていない。



聞こえてくるのは鳥の声だけ。そして残っているのは、家の基礎部分だけ。



村のスピーカーからも当然、「何も聴こえない~♪ 何も聴かせてくれない~♪」



それはこの村の元・住人のみなさん全員が、立ち退きになったからである

その理由はいうまでもない。設楽ダムの建設のため。
・・・・・・・・・そう。この村は、ダムの底に沈むのだ

2009年から本格化したダム事業。総工費約2070億。用地補償費だけで200億。
しかしほとんどの新しい住宅建築は大手業者が持っていき、地元の業者への潤い
など微々たるもの。もともと建設反対だった地元を、「地域振興」の名目で強引に
説き伏せたわけだが、地域は振興してなどいない。

清き水、美しい自然。・・・・豊川には、地球上で伊勢湾・三河湾に注ぐ河川にしか
生息しない天然記念物の「ネコギギ」という魚も暮らしている。河口から沿岸部は
全国有数のアサリの産地でもある。

そんな豊かな川の、豊かな自然を壊す、ダム建設。はたして本当に必要なのか。

得るものと失くすものを秤にかければ、答えは決まっているだろうに。
・・・・・・なぜこんなバカげた事業が止まらない??



大名倉の遺跡があった場所。立て札を読むと、縄文時代のものらしい。

そう。ここは、はるか縄文の昔から人々がすんでいた場所。そんな脈々と受け
継がれてきた人の営みの歴史を、平成の世の我々が、断絶させてしまうのだ。

それもまるで、いにしえの人々の息吹きなどなかったかのように、いとも簡単に、
水の底に沈めて・・・・。

  


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2015年10月03日

愛・地球博10周年



今年は愛知万博開催後10周年。万博跡地のモリコロパークでは様々な
イベントが行われている。



ステージ裏の控室前。おっ、久しぶりに見た。モリゾー&キッコロだ!



この日はステージ司会だけではなく、ブース出展も依頼されたので・・・・・



鉄崎幹人・愛知の生きものたち」ってテーマで出展してきた。ただ写真だけ
だと寂しいので、生きたカメちゃんたちも展示。絶滅危惧種のニホンイシガメに、



クサガメ。一日中見ててわかったことだが、この2種類は性格が違う。クサガメの方
が「落ち着きがない」のだ。イシガメは暴れても割りと早くす~っとおとなしくなるが、
クサガメはいつまでも騒いでる。例えるなら、イシガメはネコ的で、クサガメはイヌ的。



今回お世話になったのが、なごや生物多様性センター。全てのカメを貸してくれた。



いちばん人気があったのがこの、ニホンスッポンの赤ちゃん。生後2か月。山崎川
産まれ。も~~めっちゃ可愛い!よし決めた。俺もスッポンの赤ちゃん飼おうっと。



生きもの展示するならカメは最適。丈夫だし触って遊べるし、いっしょに散歩できるし。
会場に来てた子供たちにも大人気!



愛知万博10周年の年。今、何を考える必要があるだろう?

愛知万博の理念は「自然の叡智(えいち)」。でも今、冷静に振り返ってみるとそれ
は、「自然の叡智」ではなく、「自然を上手に利用するための、人間の叡智」だった。

もちろん、「自然に配慮しない開発」よりはいい。けれども「環境に配慮」さえすれば、
何だって許され、作られてしまう世の中にしてしまったのも事実である。

「叡智」とは、すぐれた知恵、深い知性のこと。本来目指すべきは、「自然との共生
であったはずだ。しかし当時の我々はこの万博によって、
人類のテクノロジーは、自然をも克服できる」と感じてしまったのではないだろうか。

技術やテクノロジーで、自然を克服することなどできやしない。自然にはかなわない。
日本は後に、震災と原発事故、という悲惨な形でそれを思い知らされることになる。

結果、世の中は環境重視どころではなくなり、環境保護の時代は大きく後退。
そして今。日本は、環境よりも経済優先、「成長と発展」を旗印に掲げる現政権に
よって、強引にどこかに連れていかれようとしている。



2005年当時、会場内の「森の自然学校」でインタープリターしてた頃の写真。
毎日暑くて大変だったけど、楽しかったなぁ・・・すべてがいい思い出だ。



万博閉幕が近づいたある日の夕焼け。巨大な人工物と、美しい自然の融合が、
実に不思議な感じだったことを覚えている。

  


Posted by mikihito at 10:52Comments(3)