2016年05月31日

誕生日のキセキ

5月13日は誕生日でして・・・。52ちゃいになっちゃいまして・・・。

昨日久々に野球の試合だったんだけど、走り回ったせいで今日は股関節が悲鳴
を上げておりまして・・・。あとさっきジムで筋トレしてきたんだけど、なんだが右腕
を上げると痛みが走りまして・・・ん?ついに来たか?来たのか?・・・五十肩!?



さてさて誕生日だった13日はロケ。前回も書いたけど、なんだかこの日はまるで
神様が降臨されたかのような、とにかくスコンスコンと撮影したい野鳥が目の前に
現れてくれたのよ。あるんだよね~。たま~にそうゆう日が。



「アマサギ撮りてーなぁ・・・」なんて考えながら、「よし。ダメ元であそこ行ってみよう。」
なんつってロケ車を走らせてみたら・・・・・いたんだよホントに!アマサギがっ!!



夏の渡り鳥、アマサギ。頭から首にかけてオレンジ色してるサギ。
アオサギやダイサギなんかはしょっちゅう見かけても、いないんだ。アマサギは。
何年ぶりに見たことだろう。7~8年ぶりじゃないかな?だから感動もひとしおだった。

そしてこの日はもうひとつ、「奇跡」といえる出来事があったのだ!
我々がロケ車を走らせていると、目の前の道路を横断する生きものが・・・・・。



おいおい。カメやないかい!危ないじゃないか。これは助けてやらんと・・・・・なんて
考えながら車を降り、そのカメを見た瞬間・・・・・奇跡体験・アンビリーバボーッ!!



カ、カメジロウ!・・・・・お前、カメジロウやないかい!!

・・・・・説明しよう。カメジロウとは、去年の夏、この田んぼで捕まえ、しばらく飼ってた
ものの、泊りの仕事が多くて面倒を見きれず、泣く泣くこの同じ場所に逃がしたカメの
ことである。そのカメと、なんと10か月ぶりに同じ場所で再会した、というワケなのだ!

「いやいや。カメでしょ?そんなん他にもよく似たヤツ、いっぱいおるやん?」
ハイ。みなさんの言いたいことはわかる。がしかし!コイツはフツーのカメではなく、
ニホンイシガメとクサガメの交雑個体だったのだ。しかもサイズも同じ。

だから間違いなくカメジロウなんだって。なんならこのページ、もっかい見てみ。
http://mikihito.waraidama.jp/e6240861.html

ね?同じ個体でしょ?・・・ん?首の模様がちょっと違うって?顔つきが似てないって?
何を言うか!俺の誕生日の、俺の誕生日の・・・・・夢をこわすな~~~~っ!!

しかし神様が誕生日に再会させてくれたものが、久しい友人でもなく、元カノでもなく、
カメて。おい。まさに・・・・・「元カメ」。

  


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2016年05月26日

ケリの子育て

5月のある日、田んぼの真ん中でケリが抱卵してた。



メスが卵を温め、そのまわりをパトロールするオス。カラスなんかが
近づいてくると、「ケッケッケッ!」と甲高い警告音で鳴き、追っ払う。
カラスどころか、散歩してる人間や犬なんかにも向かってくるのだ。

自分の身の危険も顧みず、子を守るために戦うその姿には感動を覚える。



そうやって、必死で親が守ってくれたおかげで誕生したヒナ。



まだよちよち歩きながら、一人前に田んぼでエサを探す。



さらに一ヶ月ほど前の、生まれて間もない頃の写真。産毛が可愛い。



この日は他にも、チュウサギが撮影できた。



日本で見られる白いサギは、ダイサギ、チュウサギ、コサギの3種類。
そのうちダイサギとコサギは一年中見られるが、チュウサギだけは夏の渡り鳥だ。



実はこの日は異常にツイてて、朝からキビタキは撮影できるわ、



夕方近くにはなんと、ノゴマに出会えたのだ!



撮影したのは安城市内の公園。フツーはありえない遭遇である。
とにかく朝から晩まで、いろいろツキまくってたその日は・・・・・



ボクちん、52回目の誕生日だったのでした。(写真はらぶらじスタッフからのケーキ)

この日はまさに、「神が降りた日」だった。なんつーか、もう何やってもうまいこといく日。
あるでしょ?そんな日が。
他にもあった、「誕生日のキセキ」は、また次回発表いたします。

・・・・しかし52か・・・・。初老だよな初老。(らぶらじでは、初老ラモ、と呼ばれている。)
でもまだまだがんばっていこう。いつまでも若々しくいるために。
トレーニングも続けよう。おねーちゃんに、「わ~大胸筋、かた~い!」って言ってもらう
ために。
そして、働こう。退職金もなく、年金も期待できない老後のために。

最後に。こんな頑丈な体に産んでくれたオカン、ありがとう。そしていろんなことから守っ
てくれたオトン、ありがとう。あなたたちが育ててくれたヒナは、無事、初老になりました。




  


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2016年05月20日

何れ菖蒲か杜若

「何れ菖蒲か杜若」
アヤメとカキツバタは区別が困難で、どちらも優れていて甲乙つけがたいよね?
って意味。 ではその3種類を見ていこう。



これがアヤメ



これがカキツバタ



で、これがハナショウブ。確かに3つとも似てるよね。ではその見分け方。

まず花が咲く時期から。
アヤメ・・・5月上旬 カキツバタ・・・5月中旬 ハナショウブ・・・5月~6月下旬
うまいことちょっとずつズレてるのだ。

次に生育する場所。
アヤメ・・・陸上の乾燥地 カキツバタ・・・湿地及び水中 ハナショウブ・・・半湿地
これもちゃんと違いがある。さらにハナショウブは大群落を作らない。

最後に見た目。
アヤメ・・・花弁の付け根に網目模様 
カキツバタ・・・花弁の付け根に白いライン 
ハナショウブ・・・花弁の付け根に黄色いライン もう一回写真見て。一目瞭然でしょ?

というように、実は非常にわかりやすい違いがいくつもあるのだ。
ただ漢字で書くと、アヤメもショウブも「菖蒲」、となるからややこしい。
もひとつ言うと、ハナショウブはアヤメ科だが、お風呂に入れるショウブはサトイモ科。
全然違う植物である。あ~~ややこしやややこしや。



ハナショウブの花の色は、白、ピンク、紫、青、黄などいろいろある。



ちなみに国の天然記念物、刈谷市・小堤西池のカキツバタ群落は、日本三大
カキツバタ自生地であるが、撮影に行った日はまだぜ~んぜん咲いてなかった。
やっぱ花の時期を知っとくことは重要だね。



せっかくなのでこの時期のいろんな花も載せとこう。ヒトツバタゴ
別名「なんじゃもんじゃ」。絶滅危惧種であり、天然での分布域も愛知県、岐阜県東濃
地方、長野県、そして大きく飛んで長崎県の対馬に自生する、不思議な樹木である。





野生種は絶滅危惧種だが、丈夫なので園芸種としてよく植えられている、シラン



紅葉が美しい、ニシキギの花。



めっちゃいい香りがするハリエンジュ。その名の通り幹にトッキントキンの針がある。
この木をハリエンジュと呼ぶかニセアカシアと呼ぶか。
日本の侵略的外来種ワースト100にも指定され、生態系に悪影響を与える外来種で
ある以上、やはりニセアカシアと呼んだ方がいいだろう。

ただ、ハチミツが多く採れるため、養蜂家にとってはありがたい存在なんだよね。
あと花は天ぷらなんかにすると美味しい。ただし花以外の部分は有毒、という、
ややこしい木なので要注意。



最後はヤマボウシの花。ミズキ科の植物で、ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)に
似てるけど、やっぱり日本のヤマボウシの方が断然風情があると思う。

ってことでいかがでしたか?5月は1年で最もいろんな種類の花が見られる時期。
是非、色とりどりの花を楽しんで!

  


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2016年05月17日

豊かな田んぼの生きものたち



静岡アピタでの熊本地震チャリティーイベント、大盛況でした。
集まって募金してくれたみなさん、本当にありがとう。1日で10万円超えました!

さて今回は、島根県松江市・かんべの里で行われた田んぼの生きもの採集の
結果をお伝えします。



古き良き里山の光景がひろがる、かんべの里。



周辺にはタツナミソウが咲き、



珍しいナガハシスミレもあった。これは愛知では見られないだろうな。



ここで参加者のみなさんと、田んぼの生きもの採集をしてみた結果・・・・・



タイコウチとコオイムシ。



ミズカマキリ、アメザリ、トノサマガエルのオタマ。



マツモムシ。



でっかいガムシにヒメガムシ。いろんなヤゴも捕まえたし、



コシマゲンゴロウもいた。田んぼ環境が悪化すると真っ先に姿を消すのが
水生昆虫類。でもここにはビックリするくらいの数が生息してた。



沢水が流れ込んでるのでサワガニもいた。普通は田んぼにはいない。



タニシ、さらにカワニナ。



大好きなアカハライモリも当然いたし、



トノサマガエル、ニホンアマガエル、ヌマガエルもイヤっちゅうほどいた。



抱接してたのはシュレーゲルアオガエル。実に可愛かった。
このカエルは都市部ではまず見つからないカエルだ。

さほど広くはないこの田んぼなのに、確認できた生物種類数、21種
なぜこんなにたくさんの生きものたちが生息してるのか。

まず、無農薬。除草剤も使ってない。沢水も入ってるので水がきれい。
そして冬でも水が張っている。・・・・・さらに、コンクリートを使わない、土のあぜ。
こんなに条件が揃ってれば、生きものが豊かなのは当然かも知れない。



日本は世界の流れに反し、相変わらずネオニコチノイド系農薬を使い続けている。
他にもトランス脂肪酸の表示義務、さらにこの度、マイクロプラスチックに関しても
無節操な使用が露呈した。

マイクロプラスチック、もしくはマイクロビーズ。この5ミリにも満たない物質は、下水
処理場では処理されず、海に流れ、海鳥を殺す。さらに他の有害物質を吸着させる
性質があり、その毒は魚たちに蓄積され、やがて人間の食卓に帰って来るのだ。

今回のG7・環境相会議で正式に発表され、世界各国で使用を制限しようという声明
が出されたというのに、我が日本にその制限はまったくない。たれ流しである。

このニュースはNHKでは報道されたが、民放ではされていない。それはなぜか?

それはこの物質を含む商品が、ボディーソープ、スクラブ入り洗顔料、歯磨き粉など
だからである。これらに含まれる「研磨剤」にマイクロビーズが使われているのだ。
研磨剤でお肌をきれいにし、代わりに海を汚している、というワケだ。
(実際は皮膚常在菌を取り去っちゃうから体には良くない、ってことにも気づかずに・・・)

ネオニコチノイドは農薬メーカー、トランス脂肪酸は食品業界、そしてこのマイクロ
プラスチックは化粧品メーカー
こういった企業への配慮から、こんな大事な事実ですら、報道されることはない。



企業の経済活動の前には、こんな命のことなんて、どうでもいいことなんだろう。

  


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2016年05月11日

熊本地震チャリティーイベント



熊本地震復興のために・・・・・やります!チャリティーイベント!
題して、「てっちゃん・おっちゃんの海の生きもの教室」!



この男、「海洋楽研究所」の林正道が静岡にやって来る!



日時 5月15日(日) 
①13時 ②14時 ③15時 ④16時
場所 静岡市駿河区 アピタ静岡店入口にて




イルカも、



シャチも、



アオウミガメも、



もしかしたらナポレオンフィッシュも、



きっときっとスナメリもやって来る!





こんなスゴい、本物そっくりの海の生きものロボットをプールで泳がせたり、
鉄崎&林の海の生きもの教室、クイズ、歌など、とても楽しい内容でお送り
するので、会場に来てくれた方・・・お気持ちで結構なので、義援金としての
募金をぜひぜひ、お願いしますね!

5月15日(日) 
①13時 ②14時 ③15時 ④16時
静岡市駿河区 アピタ静岡店入口にて。



ひさびさのこのコンビがお届けする楽しいひと時。会場で待ってま~す!!

  


Posted by mikihito at 23:15Comments(0)

2016年05月07日

ネコとミミズク



今回は春を代表する山野草、船の錨そっくりなイカリソウの写真から。



そーです。あのイカリソウエキスのイカリソウです。別名・淫羊霍(いんようかく)
として精力剤として有名。・・・・・いんようかく・・・・・ってスゲー名前だな。
調べてみたらなんと、あの「〇〇アグラ」と同成分らしいよ、お父さん。



ここにはシャガも群生してたし、



サクラソウも咲いてたし、



リュウキンカとか、



なんと、ミズバショウまであったのだ!

他にもザゼンソウ、クマガイソウ、ササユリなども見られる。
こんな素敵な場所、いったいどこかっていうと、岐阜県にある「地蔵洞園」。
ボランティアのみなさんが管理・運営し、一年を通じて約15種類の山野草が
見られる。・・・・・知らなんだ~~。こんないいトコがあったなんて・・・。



そして今回、特にスポットをあてたいのがコレ。



ネコノメソウ。日本全土の山地や、山のふもとの湿地に生える植物だ。



春に淡い黄色の小さな花を咲かせるネコノメソウ。アップにしてみる。



ところで気になるのは、その名前の由来だけど・・・・・ご覧のように、裂けた果実
がネコの目のように見えるところからその名前がついた・・・ってことなんだけど・・・
どう?ネコの目に見える?



そんな風に名前の由来も調べながら、植物を観察するのは楽しい。
さて、では場所を変えて・・・(ごめんなさい。撮影した日はまだ桜の頃でした。)



森を歩くと、リスの食痕(通称・森のエビフライ)もいっぱい見つかった。



キランソウも、



カラスノエンドウもきれいに咲いてた。



そして今日2つ目にクローズアップするのがコレ。ジロボウエンゴサク
なんだかヘンな名前なんだけど、マクロで見てみると形がめっちゃ可愛いのだ。

コレさ、よ~く見ると、フクロウの仲間・ミミズクに見えない?いや見えるっしょ?
絶対見えるよね?ミミズクに!・・・・・俺は見えるっ!!



最後は岐阜県加茂郡八百津町にある公園「フレンドリーパークおおひら」へ。
ここの水路で見つけた、チョー春らしい光景。



それがこの、おっそろし~ほどの「オタマジャクシの群れ」だ!
コレ、スゴくないすか?トノサマガエル、ツチガエル、ニホンアマガエル・・・・・
いろんなオタマが混ざってると思うんだけど、それにしてもこの数はハンパない。

花も、生きものも、キラキラと輝く季節。身近にこんないい場所があったなんて。
岐阜県・八百津町周辺。今後はマイ・フィールドのひとつに加えようって思った。

  


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