2018年04月28日

春の花・黄色編



いろんな春(初夏)の花を見つけてみようシリーズ。
今回は黄色い花特集。まずはやっぱりヤマブキでしょ。



ヤブタビラコ。春の七草、コオニタビラコ(ホトケノザ)の親戚。



ミヤマキケマン。漢字で書くと「深山黄華鬘」。ケマンとは、仏さまを
飾るため、仏堂の欄間などにかける飾りのこと。奥深い名前なのだ。



花の形も模様も個性的。



日本のじゃなくてすいません。セイヨウタンポポ



植樹されたものですいません。トサミズキ



こちらは野生種。コウヤミズキ



野原を彩る、ヘビイチゴ。実はスッカスカで美味しくないけどね。



昔は田んぼの畔にいっぱいあったのに。キツネノボタン。
これはケキツネノボタンかな?



葉っぱがハート型で可愛い、カタバミ



シロモジ。高級つまようじに使われるクロモジにそっくりだけど、クロモジ
ほどいい香りはしない。けれど強靭な木なので、杖などに利用されたり、
種子からは油がとれるので、昔は行燈などの燃料として使われていた。



ハハコグサ。春の七草・ごぎょう(おぎょう)はこれのことだが、除草剤
などの影響などもあり、昨今なかなか見つからなくなってしまった。



最後はサルトリイバラ。カシワの木が少ない関西や中部地方では
カシワの代わりに、この植物の葉っぱを使って柏餅を包むことがある。

トゲがあって痛いので嫌われがちな植物だが、実は果実酒にもなるし、
根っこは「山帰来」という生薬にもなる。そしてこの花も・・・じっくり見て
みると、観賞用としてもとっても可愛らしい形をしてるのだ。

花は色や形だけじゃなく、模様も観察してほしい。次回はピンク特集。

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2018年04月19日

みちくさファーム、始動!

ケーブルテレビキャッチ、ピッチFMの番組、「みちくさ散歩道」。



この土地で、農業をやることになった。名づけて「みちくさファーム」。
わ~~「ダッシュ村」みたい~~!





すぐ隣にはお地蔵さんもいらっしゃって、すごくいい雰囲気。



でもこの奥は・・・ご覧のようなジャングル。いっさい手つかず。



この場所も40年前までは地主さんが田んぼやってた。
でもず~っとほったらかしで、現在はこんな有り様。こりゃ大変だぞ。



ここを一から開拓するワケだ。でも山の湧水も入ってて、細い水路も、
ちっちゃな水たまりもある。きれいな水が引けるのはありがたい。



とりあえずスタッフと2人で、しかも手作業で、草刈りしましたがな。
もうヘトヘトになりましたわ。



もう一度言おう。何年かかるかわからんが、ここを、農と命の楽園
にする。名づけて、「みちくさファーム」。



隣の畑やってるおばちゃんが連れてた柴犬。わ~~可愛い!
よし。勝手にコイツをうちの看板犬にしよう。



後日、さらにスタッフが手入れしてくれて・・・こんなにさっぱり!



これが未来予想図。一番奥が湧水のビオトープ。そこにはドジョウやヤゴ、
いろんな水生昆虫が生息。田んぼにはトノサマガエル、シュレーゲルアオ
ガエル、アカハライモリなんかがいて、横の水路にはホトケドジョウ、森には
カブトムシがいて、オオルリ、サンコウチョウがさえずっている・・・。

そして水深が浅いもうひとつの水たまりには・・・ヒキガエル、アカガエルたち
が毎年産卵にやってきてくれる・・・・う~ん。夢のような生物多様性空間だ!

ちなみにこのファーム、稲以外は「なにも植えない、なにも放さない。」を信条
といたします。移殖もしない。放流もしない。植物も生きものたちも、すべて
自分たちの力でやってくる・・・それを、辛抱強く待ち続けます!何年でもっ!!

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2018年04月14日

命の目覚め

ちょっと前のこと。3月下旬に訪れた、豊田市自然観察の森。



テングチョウが日向ぼっこしてた。頭部が長く、天狗の鼻のように
見えることから名前がついた。成虫越冬するため、春のまだ早い
時期から森を飛ぶ姿が見られる。



ムラサキシジミ。羽のキレイな部分がちょこっとだけ見える。
う~~・・・反対側から撮りたかった~~!



前回も登場したビロードツリアブ



カナヘビもお目覚め。



相変わらず可愛いやっちゃのう。今後もいろんな所で会うと思う。



春の始まりを感じさせてくれる花、ショウジョウバカマ



奇跡的にこんなキレイな状態で、フユイチゴも残ってた。そして・・・・・



水辺で発見!アカガエルの卵塊あとだ。冬に産んだ卵が孵化し・・・・



そのまわりには、おびただしい数のオタマたちが!ニホンアカガエルか
ヤマアカガエルかはわからないけど、今や激減してしまったアカガエル
たちがこんなにいるなんて・・・・・嬉しくなっちゃった。



なんと同じ水辺には、ヒキガエルのオタマたちもワンサカいた!
こっちも激減してる生きものだけに、そんなヒッキーとアカが同じ水辺に
・・・・もうそれだけで大感動モノなのだ!!

アカガエルもヒキガエルも、成体は森や丘陵地で暮らし、水辺に降りて
きて産卵する。つまり、森林と水辺、その2つが健全な状態で残されて
いないと、彼らは生きていくことができない。

アカガエルやヒキガエルたちが生きていける環境が、もっともっと増え
ますように・・・・そんな思いを込めてこの春、とあるプロジェクトが始動。
次回、紹介します!

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2018年04月11日

花と虫

啓蟄から4月にかけて咲く花、ジンチョウゲ科・ミツマタ







花は黄色くて丸く、皮は和紙の原料として用いられる。



春の花には春の昆虫たちが集まる。アカタテハがさっそくやって来た。



ミツマタの蜜を吸いに来たのは、ビロードツリアブ



ビロードのようにモフモフした体、ホバリングが得意で、空中に吊ら
れているようにピタッと静止できるところから、その名がつけられた。



よく見るとホントに毛むくじゃらで、めっちゃ可愛いのだ。
「飛ぶぬいぐるみ」、「飛ぶテディーベア」・・・なんて呼んでる人もいる。



アップにしてみると・・・おお~、口吻(こうふん)にいっぱい花粉が付い
とるわ~。ミツマタの蜜がよっぽど美味しいんだろうな。

春の花、春の虫、それは共生関係にある。虫は蜜をもらい、花は花粉を
運んでもらう。その密な関係性の中に、人間は含まれない。

ヒトはただ、その健気でほんのり熱い関係を、そっと垣間見るだけでいい。

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2018年04月04日

香嵐渓のカタクリ



載せるのがだいぶ遅くなっちゃったけど・・・今年も見てきた。



香嵐渓・飯盛山のカタクリ



あたり一面、薄紫の絨毯。







早春に花を咲かせ、その後葉や茎は枯れてしまう。地上に姿を現す期間は
わずか1カ月。このため、春の儚い命=「スプリング・エフェメラル」と呼ばれ
ている。その可憐な姿はまさしく、「春の妖精」と呼ぶにふさわしい。



撮影したのは3月17日。まだつぼみがちらほら見られた。



カタクリ以外にもセツブンソウ、フクジュソウ、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、
ショウジョウバカマ・・・「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる植物はすべて、
春の訪れを感じさせてくれる。・・・あ、そうそう!



カタクリの花を求めて舞う、ギフチョウも「春の女神」と呼ばれている。



香嵐渓の春はすごくきれいで、散策してるだけで楽しい。



巴川(ともえがわ)にはセグロセキレイや、



キセキレイ



川底を歩いてエサの川虫を探す、カワガラスの姿も。

「スプリング・エフェメラル」の植物たちに出会える期間は短いけど、
だからこそいいんじゃない?その儚さが、美しい。

今年はもうカタクリの花は見られないけど、また来年。
寒い冬がようやく明けるこの季節を、心待ちにしたいと思う。

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Posted by mikihito at 19:46Comments(0)