アユの季節
アユのシーズン真っ盛りである。
5月、海から遡上した稚アユたちもずいぶん大きくなった。
キュウリウオ科のアユは確かにキュウリの香りもするけど、やっぱり
きれいな川で良質のコケを食ってるアユは、あま~いスイカの香りだ。
アユっつうと清流にすむイメージがあるが、いやいやけっこう汚れた河川
にも上ってくるのだ。写真は名古屋のバリバリ都市河川の山崎川。
それにアユはその習性が「友釣り」にも利用されるように、激しく縄張り
争いをする魚でもある。潜って観察してると、縄張りに近づいてきたヨソ者
をたえず追っ払ってるもん。休むことなく。明らかに生き急いでる魚。
そりゃ早死にするっての。
友釣りといえば、オトリアユとして使われたアユの末路はせつない。
途中でバレちゃったヤツや、弱っちゃったヤツはこうして川底で死んでゆく。
そしてアユはうまい。写真は愛知県犬山市の料理屋で出してるアユづくし。
特製味噌を塗って焼き上げたアユ田楽なんてかなり珍しい一品だと思う。
ちなみにアユは、串打ちをしてから頭を下にして焼くのがいい。なぜなら体
の油が全部頭の部分にたまって、カラッと揚がった状態になるから。
こうすればアユは頭から内臓から尻尾まで、残す所無く食える。
おととい木曽川のアユを食った。今日、矢作川のアユを食った。でもまた食
いたくなってきた。だっておいしいんだもん。
ちなみに、「アユ」と聞いて魚の方が思い浮かぶか、それとも浜崎あゆみが
思い浮かぶか。それが自然愛好家かどうかが分かれるところかもしれない。
・・・でもそんなことどーでも良い。とにかくこの夏は、おいしいアユをいっぱい
食べよう。A Song for XX。
鉄崎幹人公式HP http://www5.ocn.ne.jp/~tetsu/