川の始まり

mikihito

2010年02月05日 23:59

静岡の町を流れる安倍川の源流域。



本来、川の始まりは森である。水を育む森のことを「水源涵養林」
と呼ぶ。樹木、落ち葉、土、木の根などが雨水をたくわえ、そこから
染み出たしずくが、やがて大きな河川を形成する。ところが・・・・・



名古屋市内を流れる香流(かなれ)川。右の写真は源流近く。
そしてその源流は・・・・・?



ここだ。この先は暗渠になっていてこれ以上は見えない。
なんだかせつないのう。



西三河を流れる猿渡(さわたり)川。河口にゴミがたまっていた。おまけに
こんな時期なのに、農業排水でびっくりするくらい川が黄土色ににごっとる。



で、これが源流付近。都市河川の特徴はとにかく3面コンクリート張りで、
川がまっすぐなことである。大水や汚水を早く下流に流すためだ。そして・・・



ここが猿渡川の源流である。やはりこの先は暗渠になっている。
うん。・・・せつない。源流の風景として、あまりにもせつない。

けれど源流を探す旅をしていて毎回思うことがある。それは、どんな川も
ちゃんと海につながっている、ということだ。こんなドブの様な川でもだ。

だって河口からここまで、ホントに1度も水は途切れてなかったもん。
つまり、このドブが、いやこのドブに注ぐ台所やお風呂場が、間違いなく
海の入り口なのだ。

そう思うとドブだってこれ以上、汚しちゃいけないと思うよね?

鉄崎幹人公式HP http://www5.ocn.ne.jp/~tetsu/