よく考えたら今年の夏、まだカブトムシ捕まえてなかった。
・・・まぁ48歳のおっさんが言うことではないかも知れんが。
とにかく!2012年夏も、昆虫採集にいざ出陣!!
さっそく出会ったのが、
カトリヤンマ。羽を広げたままぶら~んって
垂直に休むのが特徴だ。夕暮れ時によく見かけるトンボ。
めっちゃ腰がくびれてるのがわかる。
ダイエット中のお母さん方にはうらやましいんじゃないかな。
アオスジアゲハ。クスノキが嫌いな昆虫が多い中、コイツはそれに産卵する。
ナガサキアゲハ。しっぽ(尾状突起)がないのが特徴。美しいチョウだが、実は
見つかってもあまり喜んではいられない。コイツは本来、近畿地方より西にしか
生息してなかったのだ。それが愛知にいるってことは・・・温暖化の証拠。
温暖化、乾燥化、そしてヒートアイランド現象を示すもうひとつの生きものが、この
ニイニイゼミだ。もともと涼しくて湿り気を好むこのセミは、温暖化とともに激減
した。・・・ただし、最近は復活傾向にある。乾燥に対する耐性を身につけたから、
といわれている。これもひとつの「進化」なんだろうな。
ニイニイゼミの抜け殻。泥がいっぱいついてるのがわかる。泥、つまり湿り気を
含んだ土が都市部では減ってしまった、ってことだ。
さぁそれじゃそろそろ、甲虫類を探してみよう。その目安となる、
サトキマダラヒカゲ。
こういうジャノメチョウの仲間や、ルリタテハやヒオドシチョウなど、タテハチョウの仲間
は樹液に集まるものが多い。つまり、コイツらが樹液が出る木を教えてくれるワケだ。
樹液には当然、
スズメバチも集まるので気をつけよう。出会ったら、刺激しないこと。
背中に星が4つ、
ヨツボシケシキスイや、キマワリもよく集まる。
わ~~
カナブンの群れだ~!頭突っ込んで樹液吸ってるぞ。
めっちゃキレイな
アオカナブン。さぁいよいよ目標に近づいてきた!と思ったら・・・
い、い、い、いたっ!!
ついに
カブト発見!!・・・怪しいコナラの裏にまわり、コイツを発見するその瞬間。
それは小学5年生の時も、48歳の今も、なんら変わらない。この興奮と感動は、いく
つになってもおんなじなんだなぁ。
その横にはしっかりメスもおるやないかい!・・・だが夏の感動はまだ終わらない!
おっ!?カナブンが集まってるトコの、いちばん下にいるのは・・・?
ノコギリクワガタ(アゴ真っ直ぐタイプ)やないか~い!!さらにっ!!
ノコギリクワガタ(アゴ流線型タイプ)も同時にゲットやないか~い!
そしてまだまだフィーバーは続く!!
ヒラタクワガタまで出てきとるやないか~い!!・・・もうダメ!堪忍して!
ついに
コクワガタのメスまでゲット!足がちょっぴり湾曲してるので、ヒラタの
メスかなとも思ったけど、たぶんコクワだろう。メスは見分けが難しい。
ノコギリとヒラタのツーショット。ここにミヤマクワガタが加われば最高なんだけど。
どうだい?この結果。昆虫たちの、夢の競演である。カブトムシをビートルズとする
ならば、クワガタは昆虫界のストーンズである。このケースの中に、
ジョンとポール、
ミックとキースがいるのだ!!・・・何言ってんだろ俺。
今年の昆虫採集、大満足。
しかし残念ながら、今回採集した昆虫たちはすべて元いた場所にリリースしてきた。
泣く泣く、ね。ホントは持って帰りたいのだ。でも今、森林開発やカシノナガキクイムシ
の影響などにより甲虫類は絶対数が少なく、少年たちの需要に対して、圧倒的に供
給量が足りていない。・・・夢は少年たちに残しといてやらんとイカン。
・・・・・ホントは持って帰りたいんだぞおっさんだって。くっそ~~!!
・・・・・だから少年たちよ、タモと虫カゴ持って、森に遊びに来い。