興津川・源流の旅

mikihito

2013年08月23日 23:49

静岡市清水区を流れる興津川(おきつがわ)。



駿河湾に注ぐ興津川河口。今回の旅のスタート地点だ。



興津川の大きな特徴のひとつが、その「親水性」にある。
お盆休みということもあったが、こんなにキャンプ客や水遊び客の多い水辺も珍しい。





清流・興津川はアユ釣りでも有名な川だ。



釣りたての天然アユ。甘いスイカの香りがする。だからアユは、キュウリウオ科なのだ。





塩焼きと、珍しいアユの開き。興津のアユはめっちゃ美味しい。この川の水が
いかに綺麗か、そして岩につくコケの質がいかに良いか。・・・BODだとかCOD
だとか、そんなの調べなくてもこの味が、すべてを証明してくれている。



水が綺麗なだけでは決して良い川とはいえない。興津川のすばらしさは、水生植物
が多いこと。川が蛇行し、流れが速い所があり、遅い所もある。水深が深い所があり、
浅い所もある。そしてそこに、人がきちんと関わっている。

このバラエティーさこそが、豊かな河川生態系を生み出すのだ



カワムツ、アブラハヤの群れ。



アユ



ヨシノボリ



カマツカ



シマドジョウ



ボウズハゼもめっちゃたくさんいた。潜って見てるだけでワクワクしちゃう、そんな川だ。



さらに源流へと向かう。



山梨県との県境、田代峠が興津川の源流域。



源流の森。



そして、ついに到着。これが、興津川の始まりの水である。

この水が、美味しいアユや豊かな生態系を生み、清水の人々の暮らしを
うるおし、そして駿河湾へと注ぎ、さらに沿岸の生態系も育んでくれる。

総延長わずか22キロの短い川だが、興津川は間違いなく、「命の川」だった。