秋の花祭り・その2
もうちょっとだけ紹介したい秋の花があった。
秋といえばこれ。
ツリガネニンジン。お寺の釣鐘のような花、そして根は
薬用植物のチョウセンニンジンに似てることからその名がついた。
サポニン、イヌリンなどを含むため、慢性のせき止め、たんきり、のどの
痛みを止めるのに効き目があるらしい。
ツリガネニンジンはやっぱり、お寺がよく似合う。
春の花のイメージはピンク、夏は黄色、そして秋は・・・薄紫。
これはその季節に花粉を媒介してくれる昆虫の好みに、植物が合わせてる
らしいんだけど・・・・・そこで続いてはやっぱり薄紫の花、
マツムシソウ。
かなり数が少ない植物。マツムシが鳴くころに花が咲くからこの名前がついた
らしいけど、本家のマツムシ自体が激減してる。
マツムシは童謡にある通り、「チン、チロリン」って鳴くんだけど、そんな声最近
聴いたことないもん。外来種の
アオマツムシの声はよく聴こえてくるんだけどね。
これもかなり珍しいぞ。愛知県ではトップクラスの絶滅危惧種・
ヒメミクリの雄花。
こっちは
雌花。昔の田んぼにはいっぱいあったんだろうな。ちなみにヒメミクリを
漢字で書くと「
姫実栗」。小さくて実が栗のイガのようだから。上手なネーミングだね。
最後に紹介するのはランの仲間、
ミズトンボだ。
これも絶滅危惧種。日当たりの良い湿地や田んぼに生える植物。でも昔から盗掘
が絶えず、田んぼや湿地環境の悪化もあって激減してしまった。
見てこの可愛い花の形を。ミズトンボ、漢字で書くと「
水蜻蛉」。花がトンボみたいだよね?
あと、なんとなく
クリオネにも見えん?・・・空を飛ぶようにも、水中で舞うようにも見える
この形。・・・・・とにかく形が可愛い花なのだ。
ってことで今回は秋の花特集・その2、しかも全部名前の由来が面白いものを集めてみた。
みなさんの近くに・・・・・あるかなぁ??・・・・・ないだろうなぁ・・・・・。