ナゴヤダルマガエル発見!
絶滅危惧種、
ナゴヤダルマガエル発見!
トノサマガエルに似ているが、背中に縦線がないこと、黒い斑紋が
独立してること、そして体がダルマさんみたいにぷっくりしてること。
これらがダルマガエルの特徴だ。
場所は安城市内のとある田んぼ。ここで毎年行っている、田んぼの
生きもの教室の際、子供たちが捕まえてきた。すげーな子供は。
こちらは
トノサマガエル。これはわんさか生息してる。
いやでもね、トノサマガエルだって地域によっては激減してる絶滅
危惧種なんだよ。それがいっぱい見つかる田んぼ・・・決して昔なが
らの里山田んぼではなく、大規模圃場整備された都市型の田んぼ。
なのにこんなにいるってことは、明治用水の恵みと、減農薬にこだわ
った稲作にあるんだろうな。なぜか安城はトノサマガエルが多いのだ。
そしてこの・・・ナゴヤダルマガエル。こうして見ると・・・太っちょやなぁ。
トノサマガエル同様、とても田んぼへの依存性が高いカエルだから、
田んぼ環境が悪くなるとあっという間にいなくなってしまう。
そしてもうひとつ、トノサマガエルとの交雑問題。昔はちゃんと住み分け
できてたんだけど、生息に適した田んぼが少なくなり面積が減ることで、
交雑の確立が高まってしまった。だからハイブリッドもよく見つかる。
これはイシガメとクサガメの関係性にも言えることだ。
とは言え、生息が確認できたのは喜ばしいことだ。我々がいただくお米
を作ってくれる田んぼ。そこは人間だけではなく、様々な命を育んでくれ
る、生物多様性空間なんだね。
今後ともナゴヤダルマガエルをよろしく。・・・しかしぽっちゃりしとんなぁ。