2019年02月27日

野鳥カルタを作ろう!その1

いろんな野鳥を撮影して川柳作って、それをカルタにしよう!って
企画。とりあえず名古屋市守山区・小幡緑地公園に行ってみた。



川柳のルール。鳥の名前とその鳥の特徴を盛り込むこと。

まずは「ふ」で作ってみます。
「ふるさとの 里山に来る ジョウビタキ



続いて「ね」でいきます。・・・「ネクタイの 模様が胸に シジュウカラ



「す」でいきます。・・・「住みかから ひょっこり出てくる アオジくん」



「り」でいくよ。・・・「留鳥の 代表といえば スズメだね」



「ま」。・・・「ま~可愛い ヤマガラおみくじ 運んでる」
神社でおみくじ運んでくるのはこの鳥だ。それくらい人なつっこいので・・・



こんな風に手に乗ってきたりもする。



め~~っちゃ可愛いでしょ?



これは「ひ」でいきます。・・・「ピーヨピヨ ヒヨドリの声 やかましい」



これは「め」だね。・・・「目の横に 白いラインの メジロちゃん」



ここで「わ」使っとこ。・・・「わけあって シロハラ枯葉を めくってる」



「こ」で作ります。・・・「コンコンと コゲラのドラムが 響く森」



「ほ」使います。・・・「ホシハジロ 今日も寝不足 目が赤い」



整いました。「な」。・・・「名を聞いて すぐにわかった オナガガモ



これは「や」でいこう。・・・「やたらいる 今年もオオバン やたらいる」



ちょうどお魚くわえたカイツブリ発見!
「も」でいきます。・・・「潜っては また顔を出す カイツブリ



これは「お」だな。・・・「尾を振って ハクセキレイが ちょこちょこと」



そして最後になんと、名古屋市内でこんな鳥に出会うことができた。



ミソサザイ。体長は11センチほどで、日本でも最小種クラスの野鳥。
今まで薄暗い渓流沿いとかでしか見たことなかったこの鳥を、今回
名古屋市守山区で見ることができ、相当テンション上がったわ~~。



ここで「を」使っとくか。・・・「を~すごい サザエじゃないよ ミソサザイ

こんなカンジで身近な野鳥で46音、全部作ってみたいと思います。
時間かかると思うので、なが~い目で見ててね!
  


Posted by mikihito at 07:39Comments(0)

2019年02月21日

みちくさファーム2019初春



2019年、最初のみちくさファーム企画。



あ、そうそう。こんな番組ノベルティー作りました。コースターね。



前回はこんな池、作ったよね~。・・・・・す・べ・て!手掘りで!!



で、今回は・・・その池の下に、春から始動させる田んぼを作ります!
またまたす・べ・て!手掘りで!・・・コレがどんだけ大変なことか。

ケーブルテレビ・キャッチのスタッフも手伝ってくれて、なんとか完成!



ジャ~ン!小さいけれど、コレが手作りの田んぼであります!!



で、ここに池から水を引くワケだ。もちろんこれまた手掘り。



水、入ってきております!!



どんどん溜まってきております!!「池の水、全部抜く」はもう古い。
これからは、「池の水、全部入れる!」の時代だっ!!



すげ~~。全部入ったよ!!これで農業ができる!

「生物多様性空間」を目指してスタートみちくさファーム。
そこにいよいよ、「人間の営み」が加わることになったワケだ。





手伝ってくれたみなさん、ホントおつかれさまっした。お礼は・・・
地元産の豚汁。豚肉や野菜はもちろん、このすずみそ、っていう
地元産の味噌、めっちゃ美味しかった!



ってことで、着々と進むみちくさファームの、春から始まる農業にも
期待してちょーだいね。そして・・・・・
この水たまりに、どうかヒキガエルが産卵に来てくれますように。
  


Posted by mikihito at 22:29Comments(0)

2019年02月16日

あらためて野鳥観察



あらためてじっくり、スズメを観察してみた。・・・・・可愛い。



長年いろんな写真を撮ってると、珍しい鳥にしか興味がなくなって
しまう傾向があるんだけど、それではいかん。なので・・・・・スズメ。



でもあらためてスズメの顔をよ~く見てみると、ほっぺたが黒くて、
瞳がつぶらで、愛嬌のある顔してて、ホント可愛いのだ。



ってことで今回は、普段見慣れた野鳥を撮影していこう。あらためて
・・・・・マガモ。いや~やっぱりお日さまに照らされたマガモは美しい。



陽の当たり具合で、頭が緑にも青にも見える。
マガモの撮影は晴れた日に限る!



晴れた日でも日陰にいるのが、トラツグミ。阪神ファン御用達の鳥。



毎年冬に出会うのが、イカル



ちょうどカエデの実を食べてたよ。



こいつも毎年冬に必ず出会う、シロハラ



撮影したこの日は2月2日。冬真っただ中だっつーのに、アカミミガメ
が甲羅干ししとった。暖冬だからなのか、こいつが寒さに強いのか?



あらためて、カルガモも撮影してみた。



水かきで頭をかく姿が可愛かったよ。



水かきといえば、今回またまた登場のオオバンなんだけど・・・・・



この指のつくりを見てほしい。前回、オオバンが増えた理由のひとつとして、
泳ぎが得意なため海にも進出してる・・・って書いたけど、この水かきを見る
とホントそう思わない?泳ぐのにものすご~く適した形状をしているのだ。



一方、数が減りつつあるバンの足はこんな感じ。オオバンに比べ、ほぼ水
かきがなく、地上での生活の方が適した形状。
バンとオオバン。名前は似てるけど、足だけ見てもこんなに違うのだ。



あらためて・・・・・コサギ。でも最近、数は減ってる。



これはもっと出会うことの少ない、ゴイサギ。藤枝・蓮花寺池公園にて。



全然関係ないけど、ちょっといい感じの光景。



あらためて・・・・・オナガガモ



あらためて・・・・・オカヨシガモ。いや~~・・・・・地味。



最後は浜名湖ガーデンパーク内の池にいた、ヨシガモ。この鳥にはホント
久しぶりに出会った。・・・減ったよねヨシガモ。昔は毎年、冬に見てたのに。

今回は身近で見られる野鳥ばっかり載せたけど、果たしてこの先見続ける
ことができるかどうかはわからない。
あたり前にいた鳥が、あたり前にいなくなってしまう・・・・その可能性はある。

「絶滅危惧種」だって最初はみんな、「普通種」だったワケだから。  


Posted by mikihito at 10:37Comments(0)

2019年02月13日

オオバンはなぜ増えた?続編



久しぶりに友人の林正道宅を訪れた。



↑ アカウミガメロボット。



タッパと下敷きを使った、泳ぐロボットを作らせて
もらった。こんな材料で簡単にできちゃうのね。



川で実験。・・・・・おお~~泳いだ泳いだ!



そして今回の本当の実験はこちら。



カモ型ロボット。くちばしにカメラが仕込んである、その名も
カモラ」。・・・・・このカモ、ちゃんとネギしょっとるわ(笑)。



このカモラを近所の池で泳がせてみたのだ。この日、
池にいたのはヒドリガモと・・・・・



オナガガモ。そして・・・・・



問題の、オオバンだ。・・・さあどーなるでしょうか!?



カモラ、泳ぐ!!



カモラ、オオバンに近づいていく!!



おお~っ!かなり近づいてるぞ!!



そして・・・・・ほぼ、2ショット撮れた!!



こうして見るとわかると思うけど、他のヒドリガモやオナガガモはビビッて
だんだん離れて、遠巻きに見てる感じ。ところがオオバンは・・・・・近い。
カモラのことをあんまりビビッてないのだ!



これでなんとなく、推測できた。オオバンは他の水辺の冬鳥に比べ・・・・
神経がずぶといのだ!!

ずぶとい性格ということはつまり、人間の生活に近づける、ということだ。
カラスしかり、ムクドリしかり、最近ではハクセキレイもかなり人に近づくよう
になったと思う。(だからセグロセキレイやキセキレイより個体数が多い。)

人に近づく、つまり都市化した生物は個体数を増やすことができる。

前回書いたように、食環境も住環境も整ってることに加え、このずぶとさ。
きっとこの都市化に向いてる性格も、オオバン増加の原因のひとつでは
なかろうか。



ちなみに今回の実験でがんばってくれたカモラだけど・・・・・
どうやらおばちゃんには本物に見えたらしく、めっちゃエサ投げとった(笑)。



残念ながらカモラはパンくずは・・・・・食わん。



ロボットカモたち、そして実験につきあってくれた林のおっちゃん、
ありがとね!!
  


Posted by mikihito at 22:01Comments(0)

2019年02月07日

オオバンはなぜ増えた?



オオバン。黒い体に白いくちばしとおでこが特徴。水辺で生活して
いるが、カモの仲間ではなく、クイナ科の野鳥である。愛知では冬
の渡り鳥としてやって来るのだが・・・



とにかく多い。近年、急激に数が増えた鳥だ。



野鳥の会滋賀の調査によると、琵琶湖では2005年1月に13,743羽
だったのが、2016年1月には82,928羽に増加。このような急増は
全国各地で起きている。





野鳥の数が増えるのは喜ばしいことではあるが、全国的にカモ類の
飛来数が減っている中、オオバンだけが急増している、というのは
ちょっと考えなきゃいけない状況だと思う。



ではなぜ、オオバンは増えたのか・・・考えてみたいと思う。

繁殖地であるロシア、中国北部での数の増加と繁殖成功率の高まり

→冬鳥にとってこれは大きいのだが、ちょっと調べられないのでわからない。
 けれどもしそうだとしたら、カモ類ももっと増えていいはず。

越冬地である日本国内での移動

→あれだけ増えた琵琶湖だが、逆に2016年には急激に数が減っている。
 つまり、ここにいた個体が各地に散らばった、ということ。



住環境が良くなったとすると、あとはエサ。食環境だ。

エサとなる植物が増えた

→これに関しては下の写真を見てほしいんだけど、



このオオバンが食べているでっかい葉っぱは、外来スイレン
彼らは相当貪欲に、外来種の植物を食べる。各地で増えてしまった厄介
な外来スイレンなども、オオバンにとってはありがたいエサとなるわけだ。

こうした繁茂力の強い外来植物の拡がりが、オオバンの増加につながって
いるのは間違いないと思う。
仮説ではあるけれども、シカも昔は樹皮をはがして食べることはしなかった。
ところがいつからかその味を覚え、冬のエサの選択肢が増えたことが、シカ
増加の一因になってるはずだ。
・・・・・・・オオバンの場合も同じことが考えられないだろうか?



一方この鳥は、バン。オオバンと同じ仲間だが、体はひと回り以上小さい。
体色は黒に緑が混じり、くちばしの根本が赤いのが特徴。そして・・・・・



オオバンがこれだけ増加する中、このバンは数が減っている。



ではその減少理由は何なのか・・・。

バンとオオバン。大きいか小さいかだけではなく、生活形態とエサが微妙に
違う。オオバンの方が水への依存度が高く、常に泳いでいるのに対し、バン
は陸地で休む時間と、陸地を歩きながら捕食する時間が長い。

オオバンの方が泳ぎが得意なのだ。だから最近のオオバンは、淡水の湖沼
だけでなく、海(内湾)にまで進出している。この進出も数の増加の一因だろう。



それに対してバンは、生活環境が整った池沼でしか暮らせない。彼らにとって
必要なのは、ヨシやガマ、マコモなどの水生植物がまわりに茂る水辺。

そういった水辺を、「人間にとって歩きやすい」などの理由で護岸してしまうと、
バンやカイツブリは暮らしていけなくなる。しかしオオバンは、先ほども言った
ように水にいる時間が長いため、コンクリート護岸された池沼でも暮らせるのだ。



さらにもうひとつ、オオバンは外来植物をむしゃむしゃ食うが、バンは雑食性
が強く、水辺の昆虫や甲殻類なども大切なエサとなる。ところが護岸された池
ではエサが不足し、個体数はどんどん減少してしまう。



つまりは、人の営みが影響しているのだ。昔ながらの水辺環境が減少し、エサ
が少なくなり、バンは減った。
一方、護岸が進み、外来植物が増加し、他の水鳥たちとの競合に勝ち、結果
オオバンは増えた。・・・・・結局はこういうことじゃないだろうか。

水田を外敵から守る「番」をしている鳥・・・これが「バン」という名前の由来だと
される鳥。そんな身近だったはずの鳥は今、身近にはいない。



最後に写真をもう一枚。この写真が意味することも、実はオオバンが増えた
一因になっているんじゃなかろうか??・・・・・という話はまた次回。
  


Posted by mikihito at 20:07Comments(0)

2019年02月02日

今年も野鳥が少ない



イソヒヨドリ。近くで撮れたものの、この個体は若いオスだったので、
まだ色がキレイに出てなかった。もう少し経てばもっと紺色が強く
出て美しくなる。
名前に「イソ」ってつくけど、この鳥はけっこう街なかまでやってくる。
特に海が近い静岡市内なんかは、ビルの谷間からさえずりが聞こえ
てくるので、春先、是非その美しい声に耳を傾けてほしい。



農耕地には冬の渡り鳥、タゲリがいた。どう?キレイでしょ?
この日はけっこうな数のタゲリに出会った。



人工物にとまっていたのはノスリ。猛禽類の中ではまぁまぁよく
見られる野鳥。「野を擦る」ように飛ぶのでこの名前がついた。



そして・・・いたよ~~!大好きなチョウゲンボウちゃんが!生息数は
少ない。だがさらに少ないのが、ひと回り小さな「コチョウゲンボウ」。

野鳥の世界は「コ」とつくものの生息数が減少する傾向が多々ある。
特にコサギなどはエサとの因果関係が深く、アオサギやダイサギが
食べる外来魚やボラといった大きな魚を、コサギは飲み込むことが
できない。どんな生物もそうだが、エサの増減が生息数を左右する。



三河湾沿岸にいた、ホシハジロの群れ。すんごい数だった。
ただ今年は、全体的にカモ類の飛来数が少ない。ホントに少ない。

なぜなんだろう?越冬地である日本の問題か?もしくは繁殖地で
あるシベリアや中国大陸の問題なのか?
エサが関係してるのか、それとも住環境の悪化が大きいのか?

・・・わからない。答えは出ていない。でも必ず何か原因があるはず
なんだ。そしてその原因とは・・・我々人間の営みであることは間違い
ないんだ。



その一方で、昨今飛来数が増えている鳥、オオバン
これだけカモ類が減っている中、なぜオオバンは増えてる?
・・・次回はその原因について考えてみたいと思う。
  


Posted by mikihito at 10:20Comments(0)