2022年04月28日

桶ヶ谷沼のベッコウトンボ



今年4月中旬。場所は磐田市・桶ヶ谷沼。



ここで写真撮る人多いけど、俺の目当てはここじゃない。



水辺があり、水生植物が繁茂し、奥には山も湿地もある。
まさに桶ヶ谷沼はトンボ天国。



めっちゃ近くにアオジが現れた!



水辺ではカメが日光浴中。よく見たら右のはクサガメやんか。
アカミミに負けじと場所取ったんだね。



今日の目当てのトンボ、さっそく出現!・・・と思いきや・・・



これはヨツボシトンボだった。このトンボにもなかなか出会えない
んだけど、今日はこれじゃない!もう少し歩を進めると・・・・



保護区がある。人や外来生物から守るために管理してる場所だ。



するとこの奥に・・・いたっ!今日のお目当て、ベッコウトンボだ!!
ただ望遠レンズ使ってもちょっと距離が遠すぎる・・・。けれどここは
しっかり管理用の柵があるからこれ以上は近づけない。

まぁ見れただけでも儲けもんか・・・と思ってたら帰る途中で・・・・



なんと遊歩道のすぐ横の水辺にいたではないか~~!!



その距離2メートルほど。こ、こ、こんな近くでベッコウトンボが見ら
れるなんて・・・こんなの初めて!めっちゃラッキーやん!!



環境省レッドリスト・絶滅危惧ⅠA類。トップクラスの希少なトンボ。
国内では山口県や九州の数県、そして静岡県にしか生息していない
と言われている。
人間活動の盛んな平地の池沼に生息するため、埋立てや開発、
護岸工事、廃棄物の投棄、そして水質変化の影響を受けやすい。

またアメリカザリガニやオオクチバス、ヌートリアなどの外来生物
による捕食圧も減少の大きな原因だ。

すぐ横には国道1号バイパスが走る場所、この桶ヶ谷沼にはそん
な健気な命が、一生懸命暮らしているのだ。心清き人たちの手を
借りながら。
ベッコウトンボを始め多種多様な命を育む場所、桶ヶ谷沼。
この奇跡の水辺を、静岡の人たちは誇りに思ってほしい。


  


Posted by mikihito at 22:09Comments(0)

2022年04月20日

池干しの前に



藤枝市にある田中城三之堀っていう池。



水質もよくなかなか自然度も高そうなこの池、秋に水抜いて
池干しするらしい。ってことで外来種についての講演依頼を
受け、先日下見に行ってまいりました。



アオサギが狙ってるってことは小魚が生息してる証拠。



3月下旬だったけど、まだツグミがうろうろしてた。



スズメも巣材をくわえ、巣作りの準備。



カルガモものんびり仲良く泳いでた。



なかなかいい雰囲気の池じゃん?・・・って思ったら・・・



これアカンやん!水面を覆っていたのは外来スイレン
これが繁茂すると光が遮られ、富栄養化の原因となる。



池のほとりには可愛い形のキランソウや、



どこでも見られるカラスノエンドウ、そして、



誰かが植えたんだろう。時期の早いカキツバタもあった。



でもオオイヌノフグリは外来種。どこにでもあるけどね。



ヒメツルソバも外来種。どこにでもあるけどね。



水の中にはテナガエビもいたし、



水の上にはアメンボもいた。



さらに寄せ餌につられてニホンスッポンも登場!



オイカワの群れも数多く泳いでた。・・・がしかし!!



これアカンやん!ニシキゴイ!!立派な外来種。っていうか
人間が造り出したという意味では金魚と同じだ。

きっと近所の人が放流したものだろうな。これはほんとにアカン。
自由に泳いでいいのはお笑いのニシキゴイだけだ。



もちろん大陸ゴイも多数生息。この魚が生態系にどれだけダメージ
与えるかについては、ひと昔前よりは世間に広まったとは思う。

もしコイがいなければ、在来淡水魚や淡水エビはもっと増えるだろ
うし、マコモが繁茂してるのでトンボのヤゴも増えるに違いない。

となると秋の池干し、当然これらのコイは駆除対象、なんだが・・・
特にニシキゴイは人気の観賞魚なので、地元の人たちとの軋轢を
生むこと必至だ。・・・実は池干しのいちばんやっかいなのはこの
点なのだ。
いかに地元の理解を得られるか、特にコイ好きな地元の重鎮の
おっちゃんたちを説き伏せるのは大変なんである。

今回の主催は藤枝市の青年会議所のみなさん。大変だとは思う
が、そのまっすぐな熱意は応援したい。自然の摂理に照らし、生態
系目線から考えれば、みなさんのやろうとしていることは間違いなく
正しいことですから!
  


Posted by mikihito at 22:49Comments(0)

2022年04月12日

野鳥図鑑100種達成!



今年の冬の話に戻っちゃうんだけど、キャッチの放送エリア
(西三河地方)で野鳥を撮影する企画、ついに100種達成!



何年もかかったわ~。最初の50種くらいはぽんぽんイケた
んだけど、80種越えてからはホント大変だった。
本来この地域ではまず見られないマガン。これで97種目。



この後ソッコー三河湾に移動。



冬の三河湾は水が澄んでてきれい!



ここで撮影できたのがオオハシシギ。こんなの初めて見たよ。
西三河野鳥の会の杉山さんがいてくれたおかげっす!!



この付近にいたのがハマシギ。でもこれはすでに撮影済み。



可愛いシロチドリ。しかし・・・・・これも撮影済み。



そして!いたっ!ハジロコチドリ!これは初撮影!
これも杉山さんがいなければ絶対わかんないヤツ。だって上の
シロチドリと見比べてみ?違いはどこ?ってくらい似てるでしょ?

よし!これで99種。いよいよ・・・リーチかかりました!!



鳥撮影のオオトリ、100種類目はコレ!アメリカヒドリだ!!



後ろにいるのが頭が茶色いヒドリガモ。アメリカヒドリは頭が緑で
顔の線が白っぽいのが特徴。ずっと見たかった鳥なので出会えて
嬉しかったし、オーラスを飾るのにふさわしい鳥だと思った。

大変な企画だったけどめっちゃ楽しかったし、なによりいろんな野鳥
見れたことが財産。身近な所にも、鳥たちはがんばって暮らしてます!
  


Posted by mikihito at 22:23Comments(0)

2022年04月07日

春の遊木の森

静岡市駿河区にある遊木(ゆうき)の森の春。





まずはこの森の近くにあったキブシ。これを見ると
春来たな~って毎年思う。他にも・・・・





春の定番・可愛い形のカキドオシ



春の七草・ハコベ。ただしこのハコベは似た種類が
多いので(ミミナグサ、ノミノフスマなど)注意が必要。



外来種だけど載せておこう。オオイヌノフグリ



これも外来種だけど載せておこう。ヒメオドリコソウ



このムスカリも外来種・・・ここ多いな外来種と園芸種が!







春の使者・ベニシジミ



そして・・・春と言えば俺の大好きなコイツ!



もふもふのビロードツリアブちゃん!コイツがぶんぶん
飛び始めると本格的な春到来!
もふもふで可愛いのに・・・なかなか人気出ないね((笑)

今回はその辺でフツーに見られる、身近な春を紹介しました!
  


Posted by mikihito at 18:51Comments(0)

2022年04月01日

春の修善寺虹の郷



3月中旬、伊豆での仕事の帰り道、カメラ片手にぶらっと
立ち寄ってきました。修善寺・虹の郷。













イギリス村、カナダ村、日本庭園などがあり、休日にのんびり
散策するにはとってもいい所。この日は家族連れやカップルが
多かった。・・・あ、俺はひとりよ。



じゃあここでいろんな春を見つけてみよう。まずはアセビ



満開のアセビに比べ、控えめに咲いてたのがタネツケバナ



菜の花にはセイヨウミツバチをはじめいろんな虫が集まる。



黄色い菜の花の前には紫のホトケノザ



真っ赤に咲き誇るのはシャクナゲ



冬の花・ロウバイもすっかり少なくなってこんな状態に。



そして・・・わ~嬉しい!ハナノキの花が咲いてる!!



自生地は愛知・岐阜・長野のみなので、ここのは当然植樹では
あるんだけど、ハナノキは花も可愛いし、なんといっても秋の
紅葉がめっちゃ美しい!



ちょっと野鳥にも目を向けてみるか。冬の間おとなしくしてた
ホオジロも、もうじき木のてっぺんで力強くさえずるようになる。



あらためてだけどハシブトガラスをちゃんと撮ってみた。くちばし
が太くて、頭がぽっこりしてるのがよくわかると思う。



春まだ早い時期に登場するテングチョウ



これからチョウもハチも、どんどん見られるようになるね!



春、来たね~~嬉しいね~~!今年もいっぱい写真撮ろっと!
  


Posted by mikihito at 17:36Comments(0)