2014年01月30日

猛禽類、飛翔

どんな姿よりも、鳥は飛んでいる姿がいちばん美しい。中でも特に飛翔がカッコイイのが、
猛禽類(ワシ・タカ類)だ。・・・・・それじゃあいってみよう。題して、てっちゃんの・・・・・

「ミラーレスはセンサーサイズが小さいのでトリミングすると画質が荒くなるのが残念だけど、
 でも何時間もねばってねばって、それなりの写真を撮ってみましたシリーズ・猛禽類編!」




ミサゴ



ノスリ



同じくノスリ。



チョウゲンボウ。俺のいっちばん好きな鳥。



こちらはコチョウゲンボウ。何度見てもめっちゃ可愛い。



トビ。いっぱいいるので、もっとも撮影しやすい猛禽類。



もういっちょトビ。



猛禽じゃないけど、模様が面白いので載っけといた。タゲリ



これも猛禽じゃないけど、きれいに撮れたので載っけといた。スズガモ



チュウヒ。いつ見てもカッコイイねぇ・・・・・。



惚れ惚れするねぇ・・・・・。



下を向いてるのは、アシ原にすむエサのネズミを探してるのだ。



アップで撮れたと思ったのに・・・羽が切れとるやないかいっ!(涙)
動く野鳥撮影なんて、いっつもこんなカンジである。なかなか大変なのよ・・・・・。



フィールドスコープに接眼するフォトアダプターが600ミリ、マイクロフォーサーズだから
倍の1200ミリ換算。さらにデジタルテレコンをONにしたから、ざっと2400ミリ換算・・・・?
ってぐらいの超望遠で撮って、さらにトリミングしてやっとこんな写真。

それくらいチュウヒやオオタカなどの猛禽類は、警戒心が強くて近づけないのだ。
人間に依存せず、媚も売らず、群れず、孤高に生きる。それが猛禽類の魅力。(トビ以外)。



最後は奇跡的に近くまで飛来してきた、ハイイロチュウヒ



この鳥を見られるなんてどうだろ?マジで年一回くらいじゃないか?それくらいなかなか
出会えない鳥だ。野鳥好きの中でも特にファンが多く、いい歳こいたオッサンたちが、

ハイチュウ出た!ハイチュウ出た!」つって騒ぐのだ。ちなみにハイチュウはハイイロ
チュウヒの略ね。オッサンがハイチュウハイチュウ言ってる姿は、なかなかに可愛いものだ。



だからこそ、突然目の前に現れた時はも~慌てちゃって慌てちゃって。間違って連射モードが
LOWになってるし、とりあえずオートでシャッター押し続けたけど、ピント全然きてないし・・・。

うち帰ってPCでプレビューしたら、おもいっきりヘコんだわ。(涙)

でももう一回言うけど、野鳥撮影なんてこんなのの連続である。しかも俺まだ初心者だし。
そのうちだんだん上手くなって、このブログで美しい写真をもっと公開できるよう、頑張ろっと。

で、それ見て・・・「野鳥って美しいよね。可愛いよね。」なんて読者さんが増えてくれたら・・・・・。
自然や生きものが大好きで、こんなブログ続けてる俺にとって、それが一番嬉しい事なんすよ。
  


Posted by mikihito at 13:05Comments(2)

2014年01月26日

冬の野鳥撮影・猛禽類

今回は俺の大好きな「猛禽類」編、いってみよう!



ノスリ。正面から見た顔がかなり可愛い。



ノスリは山間部、田園地帯、河川、沿岸部と広い範囲に生息するタカ。
以前ザリガニ食べてるところを見たことがあるが、ノスリは小型哺乳類、
ミミズ、ヘビ、トカゲ、昆虫など、いろんなエサを食べる。



オオタカ。この鳥はつい最近、絶滅危惧指定から外された。確かにオオタカは
生活の都市化が進み、市街地でも見かけるほど数が回復してるのは確かだが、
それでもやっぱり希少な野鳥。今後も見守っていく必要があるだろう。



カモの観察してる時、突然カラスがやたら騒ぎ始めた。「おっ、きたか?」と思ったら・・・
やっぱりやって来た。オオタカの幼鳥だ。しかし何でカラスたちはあんなに猛禽類を
毛嫌いするんだろう。だからカラスの動向が、猛禽類を見つける目安になる。



いた!俺のいっちばん好きな鳥、チョウゲンボウ。ハヤブサの仲間だ。好きな理由、
それは・・・キリッとしてるのに可愛らしいトコ。キツそうに見えるのに、実は優しい・・・。
・・・・・おっ?鳥と女性の好みはおんなじだ・・・・・。



ホント可愛いよなぁ・・・。でもこの鳥、たまにペットショップで売られてるのだ。だけど俺は、絶対に
飼おうなんて思わない。鳥は、自由に大空を羽ばたく姿がいちばん美しいと思うから。



捕らえた魚をつかんでるミサゴ。日本の猛禽類では唯一、魚食専門のタカだ。

このミサゴも実は数が回復している。今のところ準絶滅危惧種だが、近い将来それが
外れるのではなかろうかと思う。その理由は、エサが豊富なこと。

ミサゴは他の鳥たちが食べられないボラやコイ、外来のブラックバスなどの大型魚も
平気で食べる事ができる。
ボラは水質悪化にたいへん強い魚、そして外来魚も増えている・・・それによって
ミサゴはエサに事欠くことがない。つまり、環境悪化にうまく対応できている、という
ことだ。生物数の維持に欠かせないのはまずはエサ、そして生活環境。



絶滅危惧IB類のタカ、チュウヒ。左も右もチュウヒ。左から来たヤツに右のが追っ払わ
れたシーン。この写真さぁ、かなりレアだし、めっちゃかっこいいと自負してるんだけど。



チュウヒは広いアシ原を生息域にする。ところが人間にとってアシ原なんて無価値な場所。
だからドンドン開発が進み、チュウヒは絶滅の危機に追い込まれてしまった。人間には
価値が無くても、「その場所でしか生きられない命」があることを忘れてはならない。



チュウヒに追い払われたオオタカ。・・・・・ここは猛禽類の聖地。こんなスゴい鳥たちが
暮らす場所だ。いつまでも大切にしていきたい。どうか開発されませんように。

猛禽類はその姿も、孤高の生き方もかっこいい。そして彼らは、人間に媚びない。

何より猛禽類は、生態系の上位に君臨する生きもの。彼らが健全に暮らしていれば、
その場所の生態系は豊かである、ってことだ。
                 野鳥たちは、広い範囲での、環境のバロメーターなのだ。

  


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2014年01月23日

冬の野鳥撮影・その2

最近ハマりにハマっている野鳥撮影。今回は「小鳥編」。



まずはコゲラ。日本でいちばん小さいキツツキの仲間だ。



森を歩いてると聞こえる、「ジ~ッ」っていう鳴き声。そして「コンコンコン」って音。
これはドラミングと呼ばれる、コゲラが木をつついて虫を探してる音だ。



モズ。漢字で百の舌、と書くモズはその名の通り、いろんな声が出せるのだ。



シジュウカラ。街の近くの公園などにもいる鳥だが、昔のように群れで見ることは
少なくなった。そういえば最近、エナガも見てないなぁ・・・・・。



この可愛らしさがたまらん、ルリビタキ(メス)。



こんな小さな体で、冬鳥として日本に渡ってくる。でも飛来数は減少。いっしょにジョウビタキ
も載せようと思ってたんだけど、今年の冬、いまだにジョウビタキが撮影できてない。



アオジ。草むらに隠れてることが多いので、撮影はなかなか難しい。



これは名古屋市内ではなかなか見かけない鳥、ベニマシコ



マシコとは猿の子供のこと。猿のように体が赤っぽいのでこの名前がついた。





ラストはカワセミ。美しい鳥はやっぱ人気があるねぇ。カワセミの出没ポイントにはカメラマン
がいつもスタンバイしてるもん。カワセミやオシドリは、「派手な鳥代表」といえるだろう。



一方こちらは、俺が思う「地味な鳥代表」の、タシギ。同じ鳥なのにこうも違うか、ってくらい地味
でしょ?でも野鳥カメラマンのみなさん、こうゆう地味~なヤツらも撮ってあげてくださいね。



ホントはも~ちょっとちゃんと撮りたいんだけどなぁ・・・カワセミのダイビング。まーおいおい、
いい写真が撮れたら載っけていこうと思います。

とにかく冬の楽しみつったら俺の場合、コレしかないので・・・また次回も続編やっちゃいますよ。



  


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2014年01月19日

冬の野鳥撮影・その1

寒~い日が続いとります。外に出かけるのも億劫だけど、あったかい恰好
して行ってきました。この時期の俺の唯一のアウトドア遊び、野鳥撮影。



背中が黒い、セグロセキレイ



白っぽい色の、ハクセキレイ



羽を乾かすカワウ。ちょっと数が増えすぎてる鳥。



日本最大のサギ、アオサギ。カワウもアオサギも、体がでかくてのどが太い。なので
外来魚や、水質汚濁に強いボラなども平気で食うことができる。つまり、環境悪化に
強い種、ということだ。小魚を主食とするコサギより、断然数が多い。



エサを探すコサギ。コサギは水草が生えてる所を足でガサガサやって、隠れている
魚やザリガニを追い出して捕食するのだ。う~ん、なかなか賢いヤツである。



オナガガモ。公園の池なんかでよく人からエサもらってるよね。



一生懸命に食事するヒドリガモ。水に浮いている藻類を食べてる。



こちらはアメリカヒドリとの交雑個体。



頭が茶色いホシハジロ。そして目は真っ赤。



頭が黒いキンクロハジロ。コイツの目は黄色い。





体は小ぶりだが、声がめっちゃでっかいカイツブリ



くちばしから額にかけて白い、オオバン



こっちはそれが赤い、バン。最近オオバンはよく見かけるが、バンが少ない気がする。
オオバンにバン・・・・・残念ながら、「ミニバン」って鳥はいない。



冬の渡り鳥の代表、シロハラ



これも冬鳥の代表、ツグミ。日本で越冬する野鳥だ。

ツグミもシロハラも、冬になれば当たり前に日本に渡ってくる冬鳥である。
しかし今年の冬、その数がとても少ないのだ。ジョウビタキも、ルリビタキも。

全国的な統計はわからないが、少なくとも尾張、西三河、静岡の各野鳥の会の方も
同じ見解だ。・・・・・いったいなぜだろう?温暖化?異常気象?電磁波?放射能?
ネオニコ系農薬?PM2.5? それとも繁殖地であるシベリアや中国北部の環境破壊?

はっきりした理由はわからないが、自然界で何かが起こっているのは間違いなさそうだ。
・・・・・みなさんのまわりに、鳥たちはたくさん暮らしてますか?
  


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2014年01月16日

アカミミガメ、輸入禁止へ

ペットとして人気がある外来種のミドリガメについて、環境省は輸入や飼育を禁止する方針
を固めた。野外に放されたミドリガメが、もともと日本にいたイシガメを準絶滅危惧種に追い
やるなど生態系を壊しているからだ。
ただ、数十万匹とみられるペットの飼育を禁じるのは初の試みで、混乱も予想される。同省
はまず輸入を禁じ、飼育禁止は後回しにする考えだが、カメを処分したい人や飼い続けたい
人にどう対応するのか、頭を悩ませている。(読売新聞・記事抜粋)



・・・・・正直、感想は・・・「やっとかよ。」である。

今までミドリガメことミシシッピアカミミガメは「要注意外来生物」であった。それをこの度、
特定外来生物」に指定し、輸入も、飼育も、放流も、すべて禁止にしようというワケだ。

もう一度言う。・・・・・「やっとかよ。」・・・あまりに遅すぎた改正だ。
アカミミガメは、1950年代からペットとして日本に輸入。1990年代にはなんと、年間
100万頭ものアカミミが日本に入ってきた。すべて「一部の業者の儲けのために」である。

昭和40年代、自社のお菓子のおまけとして外来ガメばらまいた森永製菓、ちゃんと責任とれよ。


(ニホンイシガメ)

今回環境省が動いた大きな理由のひとつが、このニホンイシガメの激減、だった。

ニホンイシガメは今、大変な状況にある。外来ガメの圧迫に加え、河川環境の悪化、採集圧。
この採集圧は日本人のマニアだけでなく、漢方として人気なため、中国にも売られている現状
がある。さらに温暖化・ヒートアイランド現象により、卵を産んだ地中の温度が上がりすぎ、
産まれてくる個体がメス化してしまう・・・・というグローバルな問題も起こっている。



そもそも「外来生物法」なんてもの自体、ザル法なのだ。特定外来生物指定された生きもの、
例えばブラックバス。
「釣るのはOKですよ。でも生きたまま持って帰って飼っちゃダメですよ。よその池に放してもダメ
ですよ。」・・・・・だったらどーする?バスフィッシャーがその場で殺して処分するか?

当然「キャッチ&リリース」されるだけのことなのだ。つまり、生息数はまったく減らない、ってこと。


(ミシシッピアカミミ鍋。意外と美味しくてびっくり。)

以前、外来種問題のシンポジウムで俺はこんな発言をしたことがある。
「外来生物法なんて、風邪ひいてから風邪薬飲むようなもの。大事なのは予防である」と。

風邪で一番大事なのは日頃のうがいであったり、マスクして電車乗ったりすることでしょ?
外来種問題も同じ。外来種の予防、つまりそれは・・・・・「日本に入れないこと」なのだ。

シンポジウム会場で別のパネラーがこんな提案をした。「全ての外来愛玩動物の輸入禁止」。

・・・・・まったく同感である。今の在来生態系を守るためには、駆除より何より、これ以上増やさない
ことが最も大切なことだ。遅すぎではあるが、今回の措置がその第一歩になればいい。

外来種問題を語る時、必ず「人間だってグローバル化してるワケだから、生物界もそうなればいい」
っていうバカがいる。はぁ?何言ってんだか。近所に引っ越してきた外国人みたいに、アカミミガメが
「ナカヨクシテクダサイ」つって握手求めてくんのか?なワケないだろ?
1匹でも多く自分の子孫を残すために、彼らは邪魔になる他の種を淘汰していくのだ。

そんな時、比較的穏やかな生存競争の中で、緩やかに進化してきた日本の動植物たちが、百戦
錬磨の外来種たちにかなうはずがない。しかもそれが自然淘汰ではなく、人間の営利のために
人為的に持ち込まれたとすれば・・・・・人間が生態系への責任をとるのは当然のことだろう。



勝手に連れてこられた彼らは、決してワルモノではないし、何の罪もない。大人の営利のため
に踊らされた子供達にも、何の責任もない。

けれど無責任な放流の後、繁殖し増えすぎてしまったアカミミは、やはり減らす必要がある。
今までアカミミが「要注意外来生物」の指定にとどまっていたのは、特定外来にすると、一気に
捨てガメ」が増えるからだ。
しかし今回、環境省がアカミミを「特定外来生物」に指定した。今後はもう、許可なしでは飼えない。

ではそんな人のために、長年飼育したアカミミガメの処分法を書いておこう。

①マイナス20度以下のフリーザーで凍らせて、凍死させた後に埋葬して合掌。ただし、通常の
 家庭用冷凍庫では温度が下がらず、しばらくすると生き返るから注意。

②網かごに入れ、水中に2日以上漬けて窒息死させた後、埋葬して合掌。死ぬところを見なくて
 すむが、これは安楽死ではない。

③カメをひっくり返し、首を使って起き上がろうと最大限に伸ばした時にそれをつかみ、切断。
 ただし首を失ってもかなりの時間、動き回るので注意。その後、ノコギリで甲羅と胴体を切り離し、
 鍋で煮て食した後、合掌。ただし心臓だけになってもドクドク動いているので、注意。

どれもこれも果たして、愛着のあるペットに対し、安易にできる行為だろうか?・・・・できないっしょ?
だから!!だからだよ!!生命力も強く、凶暴で、40年も生きるやっかいな生きものは、
輸入しない。飼わない。」ことがいちばんなのである。

最後に・・・・・捨てガメを防ぐために国は、「アカミミ回収車」を全国に走らせるべきだろう。
  


Posted by mikihito at 12:30Comments(1)

2014年01月11日

まだある!午年関連

前回、午年にちなんで、「馬」に関連するいろ~んな動植物を紹介したけど、
ひとつ忘れておった。それが、別名「ウマズラ」と呼ばれる淡水魚。



コイ科・カマツカという魚。うん、確かに顔が長い。馬面だ。



独特の風貌を持つこの魚、顔が長くてその先に口が下向きについてるのにはワケがある。
比較的水質の良い、砂礫質の川の川底で生活し、水生昆虫などの底生生物や有機物を
砂ごと吸い込んで栄養を吸収し、砂だけをエラブタから吐き出す、という習性があるからだ。

また非常に臆病で、驚いたり敵が近づいたりすると、砂に潜って目だけを出して身を隠す。
そのため地方によっては「スナモグリ」なんて呼ばれたりもする。魚捕る人はわかると思う
けど、普段あんまり動かないので捕まえやすいかと思いきや・・・・・めっちゃすばしっこくて
なかなか捕まらない魚なのだ。そして食べてみると・・・これも意外なほど美味。

何でだろう?地味~な魚なんだけど、川でガサガサやっててこのカマツカが捕れると、すげー
テンション上がっちゃうのだ。コイツ、地味だけど意外とファンが多い魚なんだよね。



ちなみにこちらは同姓同名、植物の方の「カマツカ」の花。



そして今回はもういっちょ、「ウマウオ」についても載っけておこう。



通称「ウマウオ」と呼ばれる魚、ワタカ。琵琶湖と淀川水系に生息する日本の固有種では
あるが、湖産アユの放流の際、それに混ざって放流され、全国に広まった。琵琶湖では環境悪化
プラス外来魚の影響で生息数が激減、環境省の2013年・レッドデータでは絶滅危惧IA類に指定。

しかしこの魚、よくよく見てみると、「なんでウマウオなんだろ?」って疑問が生じてくる。
だってカマツカみたいに、顔が馬面なワケじゃないのに。見た目じゃないのか・・・。ならばなぜ?

・・・・調べたら理由がわかった。このワタカという魚は、めっちゃ「植物食性」が強いらしいのだ。
つまり、「馬が草をむしゃむしゃ喰むように水草を食べる」ってことが、どうやら名前の由来らしい。

・・・・・なるほどね。それで腑に落ちたわ。そうゆうことだったのね。
馬にまつわる名前の動植物にはそれぞれ、ちゃ~んと意味があったのだ。そして有名人にも・・・

坂本龍馬、三浦春馬、星飛雄馬、三遊亭金馬、ジャイアント馬場、上田馬之助、蘇我馬子、
滝沢馬琴、アジアンの馬場園梓、政治家の馬淵澄夫、ソフトバンクの馬原、ドカベンの殿馬・・・・・。

まだまだいっぱいいそう。馬がつく地名だってたくさんあるよね。その地名にはきっと意味がある
はず。全国の「馬」を探してその由来を調べてみると、興味深い歴史の物語が見えてくるかも。
  


Posted by mikihito at 16:09Comments(0)

2014年01月05日

午年にちなんで

毎年恒例、「その年の干支の動植物を探してみよう」シリーズ。



まずはストレートに、馬。愛知木曽馬牧場にて撮影。

木曽馬は2~3世紀ごろ朝鮮半島から渡来したといわれる在来種。1180年、
木曽義仲の挙兵のころには優れた軍馬として名声を高め、平安から江戸にかけ、
武士の馬として活躍。以降は農耕馬としても日本の発展に大きく貢献してきた。

ところがその後、農耕や交通手段としての馬の需要がなくなり、木曽馬は一時、
絶滅寸前にまで追い込まれた。その後保存会などの尽力により少しずつ数が回復。

それでも現在、全国合わせても150頭ほどしかいない。馬は家畜だから絶滅危惧指定
こそされないが、日本全体で150頭つったら、自然界ではあっという間に消滅して
しまう数である。日本在来の木曽馬の血を絶やさぬよう、今後も見守っていきたい。


(西三河野鳥の会・杉山時雄さん撮影)

馬以外にも、馬に関係した動植物を紹介していこう。ウグイス、オオルリ
とともに「日本三鳴鳥」と呼ばれる野鳥、コマドリ

「ヒンカラカラカラカラ~」って鳴き声が、馬のいななきに似てるってことから
「駒鳥」って名前がついた。ただ、なかなかいないんだよね。
今年の夏こそ是非出会いたい。そしてバッチリ写真に収めたいと思う。



続いてはマテバシイ。当て字だけど、漢字で書くと「馬刀葉椎」。
葉が馬刀の形に似てるからとか、マテ貝に似てるからとか、「待てばシイ」のようにドングリ
が美味しくなるからとか、語源の説はいろいろある。確かにドングリは栗みたいで美味しい。



アセビ。漢字で書くと「馬酔木」。葉にも茎にも花にも毒があり、馬がこれを食べると
毒にあたって酔ったような状態になることからこの名が付いた。要注意植物。



カンアオイの花。冬のこの時期、地べたギリギリに咲く地味~な花だが、なんでこれが馬が
関係してるかっていうと、カンアオイはウマノスズクサ科の植物。ウマノスズクサの語源は、
葉が馬の顔の形に似ているという説と、花の形が馬の首に掛ける鈴のようだという説がある。


ウマノスズクサ。


ちなみにこちらは通称「ウシノヒタイ」と呼ばれる、ミゾソバの葉っぱ。

他にも名前に馬が入る植物はいくつかある。

マメ科・コマツナギ(駒繋ぎ)。馬をつなげるほど茎が丈夫なことからついた名前。
マメ科・ウマゴヤシ(馬肥やし)。優れた飼料になるから。
キンポウゲ科・ウマノアシガタ(馬の脚形)。
セリ科・ウマノミツバ(馬の三葉)。
カヤツリグサ科・ウマスゲ(馬菅)。
イネ科・ウマノチャヒキ(馬の茶挽き)。

昆虫にもカマドウマや、ウマオイってのがいるし、アメンボは漢字で「水馬」って書く
こともある。・・・・・馬にまつわる名前って、けっこういっぱいあるのだ。




そして魚にも馬がいる。ウマズラハギだ。その名の通り、顔が馬面なカワハギの仲間。



いや~~~ウマい。カワハギは刺身でも何でも美味しいけど、今回は煮付けにしてみた。
今年も美味しい魚、いっぱい釣って食べたいと思っちょります。

PS 他にも琵琶湖・淀川水系に生息する魚、ワタカは別名、ウマウオって呼ばれてるし、
   タツノオトシゴは漢字で「海馬」って書く。サンマにも「三馬」って当て字があるよね。
   探せばまだまだありそうなので、他にも知ってたら是非教えてちょーだい。



・・・・・ってことで、今年もよろしくね!
  


Posted by mikihito at 11:36Comments(0)

2014年01月02日

新年1発目は、地味だけど大事なもの、にスポット当ててみました

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もこの自然派ブログ・ハウリンウルフをどうぞごひいきに。

年末にらぶらじ4時間、深夜の年越し特番4時間、年が明けてほとんど寝ずに
早朝からテレビの特番まであったので、さすがに今年50の身にはきっついわ~、
なんて思ってたら、正月迎えた途端、食っちゃ寝&食っちゃ寝のダラダラ生活。

時間ができたので2014年、最初のブログ更新いたしまする。
新年1発目から、地味~~な内容だけど。



富士山のふもと、冬の富士市総合運動公園。



昨年、この地域のドングリは豊作だった。ものすごい数のコナラ、クヌギのドングリが
地面に転がってた。その年のドングリの不作・豊作によって、山に生きる動物たち
の運命が左右されるといっても過言ではないくらい、ドングリの出来は大切なのだ。



秋に地面に落ちたドングリ。
そのほんのひと握りのドングリだけが、この時期、根を張っている。



この写真見て!富士山の溶岩・スコリアに根を張るドングリ
・・・・・こんな硬いものに・・・・・。スゴいよ。これが彼らの生きようとする力だ。

普段あまり目を向けないような場所でも、こうして寒い中じっと春を待つドングリたち。
命のドラマは、そっとひそやかに、けれど確実に、毎日起こってるんだなぁ・・・・・。

・・・・・こんなカンジで、今年もこのブログは、
地味だけど大事なもの」にスポットを当てていきたいと思ってます。よろしくです。
  


Posted by mikihito at 10:53Comments(3)