2024年04月15日
名古屋でお花見・後編
3月31日、名古屋市守山区のマメナシの花。
この日「マメナシウォーキング」にはなんと400人以上が集まった。
この植物がいかに希少で貴重なものか、全国的にはあまり認知
されていないかもしれない。マメナシは桜と同じく、バラ科の樹木。
国内では愛知県尾張地方と三重県東部などでしか見られない、
いわゆる「東海丘陵要素植物」と呼ばれる樹木だ。
国外ではベトナム東部などに自生することから、かつて日本が
大陸と地続きだったことを証明しており、氷河期の生き残りの
木でもあることから「生きている化石」と呼ばれている。
500万年前にこのあたりが「東海湖」と呼ばれた海だった時代から
の遺存種でもあり、環境省レッドデータでは絶滅危惧種ⅠA類に
分類される、トップクラスの希少種である。それが今でも我々の身近
で命をつないでいる・・・・・これがいかにスゴいことか。
こうして実を観察してみると、梨の仲間だってことがわかるよね。
紅紫の雄しべはたくさんあるけど、雌しべは2本。
東海地方に住む我々が誇るべき植物は他にもある。
シデコブシ。これも希少な東海丘陵要素植物のひとつだ。
こちらはよく見かけるコブシ。花びらの違いがわかると思う。
場所を移動して愛知県森林公園へ。花びらのもようがめっちゃ
可愛い、ジロボウエンゴサク。ヘンな名前!
ユキワリイチゲ。
こんな風に春の花が咲き始めると、冬鳥たちとはもうお別れだ。
今シーズンのラスト・ジョウビタキかな。ちなみに鳥好きはメスの
ジョウビタキのことを「ジョビ子ちゃん」と呼ぶ。
こちらもたぶんラスト・シロハラ。
ヤマガラはこれからもいろんな所で出会うだろう。冬鳥のシーズン
が終わるのは寂しいけど、様々な花が咲く春は、冬とはまた違った
楽しみが生まれる季節でもあるよね!
Posted by mikihito at 21:50│Comments(0)
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