2013年03月31日

遊びをクリエイトする力

曲を作ったり、映像を作ったり、遊び道具を作ったり。
俺は「モノを作る」ことが大好き。小さい頃からそうだった。

パソコンもゲームもない時代。遊びは自分でクリエイトしてた。
ブーメラン、吹き矢、パチンコ、飛行機、凧、コマ、そしてスマートボールまで。
(今の子は知らんだろうなぁスマートボールつっても。)

でもその「遊びを自分でクリエイトすること」が、今の自分の仕事に
間違いなく役立ってるんだろうなって思う。

遊ぶこと」と「遊ばされること」は大きく違う。
テーマパークやカラオケやDSは、大人たちが金儲けのために作ったツール。
子供たちはその枠内において「遊ばされてるだけ」なのだ。



この度、あるモノを作ってみた。
ホームセンターで買ってきた木材を切って、釘やビスで組み立てる。



そんでもってペンキ塗り。さあコレなんでしょう?



答え。リビングに置く「新聞入れ」でした。新聞ってあっという間に溜まっていくじゃん。
いちいちリビングボードの中に入れるのもめんどくさいし。だからこんなん作っちゃ
いました。しかもジャストサイズ。市販で探そうと思ってもまず売ってないだろう。



ちなみに玄関に置く灯油ボックスも自作。ポリタンクがぴったし3缶入るように
作った。このジャストサイズ加減がけっこうキモチいい。

市販で見つからなければ自分で作っちゃえばよい。しかもモノ作りは楽しい。
犬小屋、本棚、あとルアーやフライなんかも。男はこんなん作るの大好きなんだ。

そして遊びを通じて、もうひとつ感じること。



ブランコの前に設置してある柵。人はこれを「防護柵」と言うが、俺たちの子供の
頃は違った。この柵は「入っちゃいけない」ものではなく、「飛び越えるため
のものだった。

高学年にでもなれば誰もが「いっちょまえ」をアピールするために、コレを飛び越
えたもんだ。中には失敗して鼻血まみれで帰ってくヤツもいたが・・・。でも最近は
そんな風に血を流してるガキもいないよね。ヒジやヒザなんてしょっちゅう血が出て
るの当たり前だったんだが・・・。もうちょっとでカサブタになる・・・って直前にまた
やっちゃう、みたいな。

でも逆に今そんな危ないことやってる子供がいたら、「危ないからやめなさい!」
つって大人は止めちゃうんだろうな。
けれども子供は、危ないことが大好きで、その危ない遊びを通じて「自己防衛本能
というものを磨いていくのだ。とっさの時に身を守ったり、これ以上はヤバい、と
察知できる一瞬の感覚が自己防衛本能。

なんでも最近は、転んでも手をつけない子や、倒れた時に頭を打ってしまう子が
増えてるらしい。その大きな原因が、自然遊び体験の少なさと、自然遊びができる
場所の少なさにあるのは間違いない。

骨折しないようにケガで止める。死なないように骨折で止める。

それに加え昨今の除菌・抗菌ブーム。無菌状態で純粋培養された生物が、雑菌
に対して免疫力や抵抗力が低下してしまうのは当たり前のことである。ちょっとぐら
い汚れた環境で育った方が、生物としては強くたくましく成長するのだ。

イビツなクレーム社会と、それに対しての行政側の弱腰が生んだ、徹底した危険の
排除。・・・でもそれって本来、すべて「自己責任」であるべきなのだが。

子供たちに必要な、自分を守る力や本能を奪っているのは他でもない、大人たちで
ある気がしてならない。  


Posted by mikihito at 12:27Comments(3)

2013年03月27日

花の色対決!

春の花、ズラリと並べてみよう。みなさんの好きな色は何?



まずは黄色から。フクジュソウ



サンシュユ



トウカイタンポポ



トサミズキ



クロモジ。高級つまようじの材料となる木。さて続いては赤。



花の形がチョー可愛い、ハナノキ



ハナノキは「東海丘陵要素植物」といって、東海地方特有の植物である。



あまりにもキレイでおいしかったから、花じゃないけどイチゴも入れちゃおう。



中国原産だけど・・・まいっか。真紅のボケ



青いってみよう。ハルリンドウがもう咲いてたよ。一輪だけだったけど。



オオイヌノフグリ。直訳すると、「デカい犬のキ〇タマ」。
外来種だけど・・・載っけとくか。



続いて白。アセビ。毒あるから食べないようにね。



ロウバイ。ちょっとベージュっぽいね。



ジンチョウゲ。コレすげ~いい香りがするよ。



フキ。花が咲く前に天ぷらにするとおいしいよね。



シュンラン。希少植物。土地開発や盗掘によって激減してる。



最後はピンクいってみよう。ショウジョウバカマ。紫っぽいのもある。



紅梅。う~ん・・・園芸種だけど載せとくか。



コバノミツバツツジ。公園などによくあるモチツツジより小さくて可愛い。



ラストはホトケノザ。そこらへんで普通に見られる花だ。

・・・というワケで春の色をズラッと並べてみたけど、
みなさんの好きな色はどれですか?またコメントお待ちしてます!  


Posted by mikihito at 21:54Comments(3)

2013年03月22日

タランティーノについて

タランティーノの映画はすべて観ている。

1992年、「レザボア・ドッグス」。タランティーノの監督デビュー作であり、
今でも彼の作品の中では最も好きな一本。全編に流れるソリッド感、ムダに
長~いセリフ、ラストのドンデン返し、そしてハーヴェイ・カイテルの渋さ。
こんなカッコいいギャング映画ってあるのか!って打ちのめされた作品。



1994年、「パルプ・フィクション」。アカデミー脚本賞をとったこの作品により、
タランティーノは押しも押されぬ一流監督の仲間入りをしたといえるだろう。
あまりにもあっけなくジョン・トラヴォルタが死んでしまうトコが好き。
このシュールさとコミカルさの同居がまさしく、タランティーノ・ワールド。

1995年、「フォー・ルームス」。オムニバスのうちの1本を彼が撮っている。
タメにタメた長~いセリフのやりとりの後のティム・ロスのサイコーのオチ。
こんなんコントやん!」って思って大笑いしたのだが、なぜかその時映画館
でウケてたのは俺1人だった。なんで?あんなにオモロかったのに・・・。

1997年、「ジャッキー・ブラウン」。タランティーノにとっての永遠のアイドル、
パム・グリアー主演。彼女へのオマージュを、本人登場させて作っちゃった
ほとんど趣味の作品。確かに名作とは言い難いけど、当時いっしょに観にいった、
「何この映画。ワケわかんない。」つったおねーちゃんとはソッコー別れた。

2003年、「キル・ビルVOL.1」。2004年、「キル・ビルVOL.2」。実はこの時
までタランティーノ監督が、こんなにも日本映画と日本アニメとマカロニ・ウエスタン
が好きだなんて知らなかった。ソニー千葉からカンフーからスプラッタから・・・
もう何でもアリなんだな。ホント映画オタクなんだな。

2007年、「デス・プルーフinグラインドハウス」。盟友ロバート・ロドリゲスと
共に作った、ほとんどお遊び作品。でも映画をこの「お遊び感覚」で作れる人
ってホント少ないと思うのだ。ちなみに脚本を担当した「フロム・ダスク・ティル
ドーン」も、ロドリゲスといっしょにゼッタイ遊んでたし。



1993年に脚本を担当した、「トゥルー・ロマンス」も最高の恋愛映画だった。
はぁ?タイタニックだぁ?キャメロン・ディアスだぁ?・・・そんなことホザいてる
女子は観んでよろしい。そして監督のトニー・スコットには心からご冥福を祈りたい。

逆に途中で脚本制作から降りてしまった作品、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」は
バイオレンス映画における、稀に見る駄作となった。それもこれもすべて監督のせい
である。オリヴァー・ストーンなどという常識派の優等生に、面白いバイオレンス+
ラブロマンス映画が作れるワケがない。

タランティーノは、変態かつ、イっちゃってる人間だから面白いのだ。

作り手の人生が色濃く反映されるのが、映画であり音楽であり小説である。
幼少時にアウシュビッツで母親を殺され、ユダヤ人狩りから逃げ続け、その後最愛
の妻を狂信者に殺され、幼女への性的嫌疑で逮捕、アメリカからヨーロッパへ逃亡
・・・・と、激動の人生を送ってきた監督、ロマン・ポランスキーの撮る映画は
どれもいいようのない「よどみと悲しみ」に満ちていると思う。・・・・・「赤い航路
・・・いまだかつてこの映画を越えるピュアで激烈な恋愛映画には出会っていない。



さてそこでようやく本題。この度、「ジャンゴ~繋がれざる者」を観た。

2009年、「イングロリアス・バスターズ」以来となる作品である。ちなみに「イングロ」
はアカデミーで8部門にノミネート。クリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞した作品
なのだが、俺はあんまり好きじゃなかった。
そもそもタランティーノみたいな人って、「永遠のサブ・カルチャー」的なポジションで
いるべき人。だからホントはアカデミーとか無縁でいてほしいのだが・・・。

しかし今回のこの作品はいいぞ
もうなんつーか、「200%タランティーノ節」!!ってカンジ。

レオ様観たさに映画館に足を運んだ女子どもはドギモ抜かれたことだろう。そのレオ様
の極悪非道な演技のスゴさに。迫真過ぎて演技中、グラスで手切って血まで出ちゃって
たから。実際映画館ではエンドロールが始まるやいなや、席を立って帰る輩が多かった。
よっぽど気分が悪かったんだろうな。少なくともカップルで観る映画ではないだろう。

ちなみに「パルプ・フィクション」では「FUCK!」というセリフが281回登場し、
この映画では「ニガー!」が137回耳に入る。それだけでも充分刺激的であるが、
さらに黒人監督、スパイク・リーは、
「この映画は我々の祖先に対する不敬だ」と黒人達に対し観に行かないよう呼びかけた。

確かにこの映画、徹底して奴隷制度当時の白人の非道っぷりが主に描かれてるが、
真のボスは黒人(サミュエル・L・ジャクソン)だったのだ。それに加え、エンディング
に近づくにつれ、かなりのダーティー・ヒーローに転じていく主人公・・・え~っ!!
そいつまで撃っちゃう!?・・・みたいな・・・・・
目には目を。暴力には暴力を。・・そのあたりがスパイク。リーは嫌だったのかな・・・?

でもアメリカの黒い歴史に、こんなにも正面から向き合い、痛快な一撃を加えた作品
があっただろうか?
この映画は「歴史」を背景にした「ラブロマンス」である。「復讐劇」であると同時に、
白人の自己批判も忘れない。けれどやっぱり全編を通じて流れるタランティーノ流、
激しすぎて笑える」カンジ。そう。そこなのだ。

激しすぎて笑える」と、「悲惨すぎて笑える」のがタランティーノの真骨頂。
(あと「切なすぎて笑える」のがコーエン兄弟の真骨頂。)

とにかく俺みたいな「後味ワル好き」や「カルトムーヴィー好き」にとってはたまらん
作品である。だって好きな作品のひとつに、ホドロフスキーの「エル・トポ
挙げるくらいだからね。



「ジャンゴ」とは、1966年公開の映画、「続・荒野の用心棒」の原題である。この
作品の監督、セルジオ・コルブッチに倣ってこの度「黒人版・マカロニ・ウェスタン
が完成したというワケだ。タランティーノが愛してやまないマカロニ・ウェスタン。
白人至上の正統派・西部劇ではなく、悪が悪を征し、毒を以って毒を制す、みたいな
マカロニの王道テイストに満ち溢れ、さらに本家の作品の主人公であった、フランコ・
ネロ本人までもがこの映画に登場してる!!う~やっぱたまらん!

ちなみに俺も小さい頃、マカロニ・ウェスタンが大好きだったのだ。クリント・イースト
ウッド
があまりにもカッコ良すぎたから、お小遣い貯めて買ったLPレコード。押入れの
中にまだあったよ。(俺が好きだったのはセルジオ・レオーネ監督の方。王道の方。)



・・・・・そういえば思い出した。よくばぁちゃんが言ってたわ。
マカロニは、よ~け血が出るで、キラい。」

確かにそーだった。子供の教育にはあんまし良くはないわな。でも今回この映画
にこんなにもコーフンしたってことは、やっぱ心のどっかに残ってたんだろう。
悪を暴力でたたきのめすことで生まれる、カタルシスが。

とにかく「ジャンゴ~繋がれざる者」は数あるタランティーノ作品の中では1,2を争う
名作であることは間違いない。ここまでテーマとメッセージ性が詰まった作品は今まで
なかったし、タランティーノの円熟味と、相変わらずの遊びゴコロも両立して感じられる
内容である。。またこの映画、っつうかタランティーノ作品には総じていえるのだが、そこ
かしこに映画オタクである彼のお気に入り作品からの影響や引用に満ち溢れている。

☆冒頭の雪のシーンはセルジオ・コルブッチ監督の「殺しが静かにやって来る」の影響。
☆主人公の2人が最初に入る酒場の名前が、同じくセルジオ・コルブッチ作品と同名の
ミネソタ・クレイ」。
☆壁に貼られた指名手配犯の名前が、アメリカ初の西部劇「大列車強盗」の監督、
 エドウィン・S・ポーター。
☆舞台がミシシッピに変わる際に、「風と共に去りぬ」を思わせるタイトル・スクロール。
フリッツとトニーという馬も、往年の西部劇の大スターの愛馬の名前。
☆リチャード・フライシャー監督の「マンディンゴ」なんて、そのまんま登場。

・・・・・などなど。こういうのを細かくチェックしていくのもタランティーノ作品の楽しみ方の
ひとつなので、映画が気に入った方はパンフを買うのもお忘れなく。



というワケで、「一見社会派の映画に思われがちだが、実はただ撮りたいものを
撮っただけ
」なこの映画、相当面白いので俺的にはかなりおススメしたいと思う。
ただし!キライな人はキライ、なのがタランティーノ作品の特徴だからね。その点は
注意!

長くなっちゃったけど最後にもうひとつ。タランティーノや園子温監督が好きな人
たち(要するにちょっと変わりモノ)におすすめの作家がいる。・・・樋口毅宏

テイストはタランティーノに似てて、ハードかつバイオレンス満載。
ただ、この人の文章は非常に美しい。そしてもうひとつの特徴が、引用文を多用し、
読者に「あ、このくだり・・・アレね!」って思わせる手法(本人曰くサンプリングを
多用する「ヒップホップ的」手法)が多いということだ。このあたりもタランティーノ
に通じるところだと思う。



この人の小説も全巻買っちゃった。おすすめは「さらば雑司ヶ谷」「テロルのすべて」
かな?全部おもしろいけどね。「日本のセックス」なんてめっちゃ深い作品だよ。
・・だから何故この人がもっと注目されないのかが不思議だ。もっと売れてもいいのに。

まぁでもタランティーノが永遠にスピルバーグになれないのと同じく、この人も
東野圭吾にはなれない、ってことか。・・・いいよならなくて。
ファンとしてはこの先ず~っと「駄作を生み出す巨匠」より「常にシャープな気鋭
を求めてるんだから。

このどんより生暖かい時代に、これからもかまいたちの様な風を吹かせ続けてくれ!
頼んだよ!樋口さん、園さん、タラちゃん!!  


Posted by mikihito at 00:40Comments(1)

2013年03月16日

いてはいけない・哺乳類編

東山動物園のコアラ。





相変わらずの人気っぷりだ。まぁ確かに可愛いからなぁ。
古今東西、可愛いモノは人気があるわ。(人間も。)

さてそこで前回の続き。先日訪れた浜松市・佐鳴湖にて・・・。



あいにくの天気だったけど散歩する人は多かった。浜松の街なかから近い、
ってのがいいよね。残念ながら佐鳴湖は昔から「汚い」ってことで有名。
確かに水は濁ってる。でもイヤ~な臭いは思ったよりしてこない。

つまり、汚れてはいるが、手に負えない化学物質まみれの水質ではない、
ということだ。だからこそ地元のみなさん、がんばってもっと綺麗にしよう!



この周辺にはかなりいろんな生きものが生息してる。オレンジが綺麗な、
ジョウビタキ。もうじき北に渡って行っちゃうから、会うなら早いうちにどうぞ。



そして前回もちょっと触れたがこの森で、とある生きものに遭遇した。
それは、めっちゃめちゃ可愛い動物。けれど、ここにいてはいけない生きもの
それが・・・・・



タイワンリスだ。
どうすか?この愛くるしさ。最初林道を横切ったのを見た時はイタチかな?って
一瞬思った。でも灰色だし・・なんだろ?・・ん?よく見たら・・・リスじゃん!って。

カメラを向けても逃げずに葉っぱ食べてた。この表情、可愛すぎ!!もうバシャ
バシャ写真撮っちゃった。ホント人馴れしてる。でもなんでこんなに逃げないのか?

それはコイツが、外来生物だからだ。ニホンリスならとっくにどっかに逃げてる。
可愛いし、きっとこの森の人気者なんだろう。
でも残念ながらこのリスは、この森に「いてはいけない」生きものなのだ。

タイワンリスは1935年に伊豆大島の公園から逃げ出したのを皮切りとし、その後
日本各地に観光用として放されたりして年々増加。静岡では東伊豆町や浜松市の
浜松城、岐阜では金華山などに定着。

80年代に入り、個体数が増えて分布が拡大したことで在来種であるニホンリス
と生活圏が競合、ニホンリスの絶滅要因になる可能性が懸念され始めた。

またコゲラやシジュウカラといった小鳥の巣がある樹洞の入り口をかじって広げ、
中にいる雛や卵を食べる被害も出ている。さらに収穫前の果実や、樹木の樹皮を
はがして食べることもあり、人間の生活への食害も問題になっている。

鎌倉市では99年からタイワンリスに対する餌付けを禁止し、捕獲作業を開始。
その後2005年、ついに外来生物法による特定外来生物に指定された。



アライグマ同様、「可愛いからこそ飼育され続けた動物」。
それが野生化した時のリスクなど、当時の人間は誰も考えなかったんだろう。

可愛いから飼育。可愛いから観光用に利用。けれど生態系への悪影響が指摘された
とたん、手のひらを返すように特定外来生物に指定。そして捕獲と殺処分が始まる。

あんなに人気者だったのに。あんなに可愛がってたのに。

原因を作り出したヤツらは、罪の無いこのつぶらな瞳に向かって、こうつぶやいてみろ。

   「君たちは僕たち人間にとって可愛い存在だから、連れて来てあげたんだよ。。
    けれど君たちは増え過ぎてしまった。だから今後は(害獣)のレッテルを貼り、
    (駆除)させてもらうよ。・・・・・責任?そんなの誰もとれないさ。」

・・・・・いいかげん人間は、この愚かな行動に終止符を打つべきだろう。  


Posted by mikihito at 23:06Comments(4)

2013年03月14日

春、来たっ!

もう完全に春、来たっ!



ウメが開花。



このウメの花にはメジロがよく似合う。





マンサクの花とハシボソガラス



春は鳥たちにとって恋の季節。シジュウカラも鳴き方を変える。



もうじきマガモも北へと帰っていくし、



シロハラの姿も見えなくなる日は近い。



・・・な~んてこと考えながら写真撮ってたら、名古屋市の庄内緑地公園で、
マヒワのメスを発見!・・・・・コレなかなか珍しいよ。



場所は代わって浜松市・佐鳴湖公園トサミズキ



ハクモクレンも開花直前、ってカンジだ。



そして森の中にはこの花の匂いが漂ってた。・・・ヒサカキの花。

俺は毎年とにかく、この花の香りを嗅ぐことで春の到来を感じてる。
以前もこのブログに書いたが、ヒサカキの花の香り。それは・・・・・
インスタントラーメンの粉末スープの香り」である。ウソじゃないって。
ホントするんだから。さぁ、森へラーメンの匂いを嗅ぎに行ってみよう!



てなカンジで春を探して佐鳴湖公園を散策してたら、ここである生きものに出会った。

とっても可愛い動物だった。でもそれは、ここに「いてはいけない」生きものだった。
さぁ何でしょう?それはまた次回・・・。  


Posted by mikihito at 13:10Comments(4)

2013年03月10日

子育てシーズン

近くの緑地公園で出会ったスズメの夫婦。



一方が口に巣材をくわえている。



この夫婦が子育ての場所として選んだのがここ。
公園内のオブジェとして建てられている、鐘の中だ。



昔の日本に比べ建築構造が変わってしまったため、現代のスズメが営巣できる
場所はとても少ない。それに加え、自然環境の悪化、都市のカラスの増加、
ツバメとの営巣場所争いなど、スズメたちの子育ては苦労だらけである。

さっきテレビを見てたら、またしても大阪での子殺しのニュースをやってた。
家に連れて帰れなかったから絞め殺したらしい。母親が我が子を、だ。

いったいどうなってるんだ人間は。思考回路のどこがどうなれば、自分の子
に手をかける気持ちが生まれるのか。なぜそんなことができるのか。

子供を育てる、ということは大変なことである。生半可な気持ちでできるワケ
がない。けれどこれだけ虐待が多い今の世の中はつまり、生半可な親が多い、
ということなんだろう。

現代の少子化の原因を「社会」のせいにしてるヤツらは、子供なんて作らなくて
いい。自分の自由やエゴを抑えられず、自己犠牲の覚悟ができてないヤツら
には、子供を育てる資格はない。



タラヨウの葉っぱ。なんてことないこの葉の裏を、つまようじなどでこすると、
字が浮き上がってくる。昔はこの葉っぱに文字をしたため、相手に気持ちを伝
えていたらしい。・・・・・これが「葉書き」の語源となった。



親バカだとは思うが、こういう他愛のないプレゼントが、明日のヤル気に
つながっていく。自分のためだけでなく、「誰かのために」がんばること。
・・・これって、人間がものすごい力を発揮できる瞬間だと思う。

ただ・・・「いつもありがとう。ママとパパへ」って・・・・・ママの方が先に
書いてあるのがちょっぴり気になるが・・・。まいっかその辺は。  


Posted by mikihito at 01:17Comments(3)

2013年03月05日

いてはいけない・野鳥編

最近出会った鳥たち。



クロジ。パソコンで変換すると必ず「黒字」って出てしまう鳥。
スズメ目ホオジロ科。体が黒っぽいのでこの名前がついた。
アオジはよく見かけるけど、この鳥を都市近郊で見かけることは少ない。



アオサギ。あえてアオサギの写真を掲載するのもどうかとは思うが、
けっこういい写真が撮れたので載っけちゃった。



東山動物園のフラミンゴ。もちろん野鳥ではなく、飼育されてるものである。

動物も植物も、このように派手で綺麗な生きものってやっぱ人気がある。そこで・・・



この写真を見てほしいのだが・・・これは「ソウシチョウ」という鳥だ。
(撮影場所・愛知県・森林公園)

野鳥、いや正確には「野生化した元飼い鳥」という言い方が正しい。
ソウシチョウ。漢字で書くと「相思鳥」。見かけも声も、名前までもが美しい。

もともと日本には生息していなかった鳥であるが、江戸時代から飼い鳥として
輸入され始めた。本格的に日本に入ってきたのは1980年以降。

日中国交正常化にともない、中国大陸からの輸入が激増。その後外来生物法
が施行され、販路やエサ代に困った悪質なペット販売業者の遺棄により、日本の
森林に「いてはいけない」この鳥が増えてしまった。

今後生息域を拡大することで、外来生物の侵入による変化があまりないとされる
天然自然林の生態系が大きく変化することが懸念されるため、特定外来生物
指定された。(この鳥は思った以上に自然豊かな奥山に定着してるのだ。)

この鳥の侵入によって、営巣場所が競合するウグイスやオオルリが駆逐される
危険があり、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている。



昔から動物も植物も、美しいものは好まれてきた。野鳥写真の愛好家の間
でもやっぱりカワセミとか、ルリビタキなんかは非常に人気が高い。

このソウシチョウも確かに美しい。けれども美しかろうがなんだろうが、この
鳥は日本の野山には「いてはいけない」鳥なのだ。

美しいから持ち込まれたソウシチョウ。可愛いから持ち込まれたアライグマ。

そんな人間の身勝手な価値観が、着実に日本の森の生態系を、壊している。

  


Posted by mikihito at 00:24Comments(1)

2013年03月01日

春待ち花

いよいよ3月突入。最近は曲作りのためず~~っとインドア生活が
続いてたんだけど、やっとそれも完了。久々に森の中に行ってみた。



やってきたのは愛知県尾張旭市・森林公園。この時期はちょうど、冬から春へ
と向かう植物の移り変わりが見られる。まずは冬の花の代表、ヤブツバキ



これも冬を代表する花のひとつ、ロウバイ



風に揺れるハンノキの花。まるで毛虫のようだけど、これでも立派な花。
こうした冬の花たちに代わっていよいよ、春を待つ花たちの登場だ。



ウメのつぼみがそろそろふくらんできてる。



春の花、コブシも準備万端。ちなみにコブシのつぼみの先端は、必ず北の
方角を向いて曲がる。だから昔はこれが方位磁石がわりになったらしい。



開花まであと2週間くらいかな?ヒサカキのつぼみ。毎年言ってることだけど、この
白くて小さな花が満開になると、森の中に「インスタントラーメンの粉末スープ
の匂いが漂う。俺は毎年この香りで春の到来を感じちゃうのだ。



アオモジのつぼみ。卒業式の日あたりに開花するので「卒業花」ともいわれるらしい。
高級爪楊枝の材料・クロモジとともに、このアオモジの枝もいい香りがする。



春待ち花の中でもコレは・・・嬉しくないよね・・・・・今年多いらしいし。
でも今年はインフル対策で飲んでた「明治R1ヨーグルト」のおかげか、花粉症
がまだ全然だいじょーぶなんすけど・・・。



ちょっとびっくりだったのは、もうアセビの花が咲いてたことだ。・・・早い。



最後はマンサク。早春を代表する花だ。春が近づくと他の花よりも早く「まず咲く」
から「マンサク」になったというのが名前の由来のひとつ。確かに二十四節気の
雨水のころから咲き始めてるから、他の春花よりも早い。



いいねぇ・・・澄んだ青空に映えるマンサクの花。ただ花びらをよく見ると・・・
なんだか「細切りタクアン」に見えてしょーがない。



こちらは赤いバージョン、アカバナマンサク

春待ち花の数々、いかがでした?まだまだ寒い日は続くけど、自然の中では確実
に春の訪れを感じることができる。そして寒さに耐えた植物たちは、今や遅しとその
到来を待ちわびている。
そんな健気な「春待ち花」たち・・・・・なんだかロマンチックっしょ?  


Posted by mikihito at 18:48Comments(3)