2011年09月11日

いてはいけない

いかん。最近はめっきり動体視力が衰えてきた。

草野球やってても、強い当たりのサードゴロとか捕れないもん。
頭ん中ではちゃんと追いついてるのに、ボールは無情にもグラブの横を
通り抜けていく。
・・・そんな時、動体視力の回復に効果的なのが、「トンボ捕り」である。

ただし、シオカラトンボやイトトンボはダメ。狙いは速度の速い、ヤンマ系だ。

いてはいけない

ミルンヤンマ。速いぞ~コイツ。なかなか捕まえられん。そしてもっと難しいのが、

いてはいけない

ギンヤンマ。ミルンは林道に現れるが、コイツは池の周りをパトロールしながら
飛ぶ。しかもタモ網の長さをちゃんと見切ってて、届かない所を通過していきやがる。

トンボ捕りはおっちゃんにとって、なかなか良い反射神経のトレーニングなのだ。
そしてチョウも・・・

いてはいけない

大きくて美しいチョウ、ナガサキアゲハ。どんな昆虫であれ、捕獲できた時は
生きもの好きには嬉しい瞬間だ。
けれども、このチョウの捕獲だけは素直に喜んでいられない。

かのシーボルトが長崎県で採集したことから和名がナガサキアゲハ、となった
このチョウは、そもそも南方系のチョウであり、愛知県には「いてはいけない
のだ。

ところが温暖化に伴い、生息域はどんどん北上し、今や関東北部から東北まで
延びつつある。昔いなかった場所にいる・・・クマゼミも同じだが、これは危惧
すべきことである。ナガサキアゲハは、温暖化の指標生物なのだ。

震災から起こった原発事故。そして節電やエネルギー問題。そんな中、ついつい
我々は今、「地球温暖化」の事実から少しだけ目を離し、関心を薄れさせてしま
った感がある。

けれども未曾有の大災害となった今年の台風をみても、温暖化による海水温の
上昇が大きく関係していることは間違いのない事実である。

温暖化対策としての切り札だった原発への依存は、もう終わり。おしまい。

ではこれからのエネルギーはどう作り、どう使っていくのか。
1匹のナガサキアゲハが、我々に問いかけている。





この記事へのコメント
沼津のケン坊です。動体視力わかります!とくに、車で右折するとき、前方から来る車の速度から、「楽に曲がれるな」と思うと、以外にも早くてぶつかりそうになったり!バッティングセンターの球が早く感じたり(泣)老眼も進んでくるし、歳はとりたくないねー(泣)最近は、ゆっくり飛んでる蚊もとれません(笑)
Posted by 沼津のケン坊 at 2011年09月11日 13:36
5日は取材の方、ありがとうございました。
トンボ君は、農業では益虫なので大切にしてあげてくださいね♪
チョウはどっちでもいいけど…(笑)
Posted by TsuyoC at 2011年09月12日 21:27
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    コメント(2)