2024年04月20日

牧之原のウラシマソウ

牧之原のウラシマソウ

4月7日、牧之原市の勝間田公園。

牧之原のウラシマソウ

牧之原のウラシマソウ

牧之原のウラシマソウ

公園内の三栗山の山頂には約1万本のコバノミツバツツジが群生
し、毎年4月にはツツジ祭りも開かれる。どうやらここがコバノミツバ
ツツジ分布の東限らしく、県の天然記念物にも指定されている。

牧之原のウラシマソウ

牧之原のウラシマソウ

もちろんツツジもきれいなんだが、ここではもっと珍しい植物が
見られる。そのひとつがこのギンリョウソウだ。
菌根を形成し、生存に必要な栄養を菌類から得て暮らしている
腐生植物・ギンリョウソウの別名は「ユウレイタケ」。確かに薄暗
い森の中でぼんやり浮かび上がるその姿はまるで幽霊のよう。

モリチャバネゴキブリと相利共生の関係にあり、果肉を提供する
代わりに、種子を散布してもらっている。

牧之原のウラシマソウ

そして今回のいちばんのお目当てがこのウラシマソウだ。

牧之原のウラシマソウ

今年も群生が見れた。

牧之原のウラシマソウ

マムシグサなどと同じくサトイモの仲間だが、数は断然少ない。
そして何よりこの長く伸びたヒゲみたいなのが特徴。

牧之原のウラシマソウ

紅紫の部分を仏炎苞(ぶつえんほう)と呼び、それに守られてる
真ん中の部分を肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ぶ。その花序の
先端の付属体が・・・ややこしいね。
それが長く伸びてて、浦島太郎が持ってる釣り竿の釣り糸の様
に見えることから「ウラシマソウ」となった。

牧之原のウラシマソウ

この時期、沢沿いにはよく似たマムシグサがいっぱい見つかる。
でもこのウラシマソウはホントめったに見られない。

コバノミツバツツジもいいけどさ、この公園はもっとこの植物の方
をアピールして、力入れて保全すべきだと思うんだけどなぁ・・・。



※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。

コメント内容や名前はSBSラジオの番組内で紹介させて頂く場合があります。
ご了承の上、書き込みをお願いします。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
牧之原のウラシマソウ
    コメント(0)