2013年10月07日

秋の花祭り・その2

もうちょっとだけ紹介したい秋の花があった。

秋の花祭り・その2

秋といえばこれ。ツリガネニンジン。お寺の釣鐘のような花、そして根は
薬用植物のチョウセンニンジンに似てることからその名がついた。

サポニン、イヌリンなどを含むため、慢性のせき止め、たんきり、のどの
痛みを止めるのに効き目があるらしい。

秋の花祭り・その2

ツリガネニンジンはやっぱり、お寺がよく似合う。

秋の花祭り・その2

春の花のイメージはピンク、夏は黄色、そして秋は・・・薄紫。
これはその季節に花粉を媒介してくれる昆虫の好みに、植物が合わせてる
らしいんだけど・・・・・そこで続いてはやっぱり薄紫の花、マツムシソウ

かなり数が少ない植物。マツムシが鳴くころに花が咲くからこの名前がついた
らしいけど、本家のマツムシ自体が激減してる。

マツムシは童謡にある通り、「チン、チロリン」って鳴くんだけど、そんな声最近
聴いたことないもん。外来種のアオマツムシの声はよく聴こえてくるんだけどね。

秋の花祭り・その2

これもかなり珍しいぞ。愛知県ではトップクラスの絶滅危惧種・ヒメミクリの雄花

秋の花祭り・その2

こっちは雌花。昔の田んぼにはいっぱいあったんだろうな。ちなみにヒメミクリを
漢字で書くと「姫実栗」。小さくて実が栗のイガのようだから。上手なネーミングだね。

秋の花祭り・その2

最後に紹介するのはランの仲間、ミズトンボだ。

秋の花祭り・その2

これも絶滅危惧種。日当たりの良い湿地や田んぼに生える植物。でも昔から盗掘
が絶えず、田んぼや湿地環境の悪化もあって激減してしまった。

秋の花祭り・その2

見てこの可愛い花の形を。ミズトンボ、漢字で書くと「水蜻蛉」。花がトンボみたいだよね?
あと、なんとなくクリオネにも見えん?・・・空を飛ぶようにも、水中で舞うようにも見える
この形。・・・・・とにかく形が可愛い花なのだ。

ってことで今回は秋の花特集・その2、しかも全部名前の由来が面白いものを集めてみた。

みなさんの近くに・・・・・あるかなぁ??・・・・・ないだろうなぁ・・・・・。



この記事へのコメント
 こんにちは。
 ツリガネニンジンで間違いないと思いますが、浜松は竜ヶ岩洞から竜ヶ石山に向かうハイキングコースを歩き始めてすぐの、向かって左側ののり面に幾つか咲いておりました。 興味のある方、まだ咲いていると思いますので行ってみてはいかがでしょう?

 マツムシソウはその昔、車山高原に当時の彼女と出掛けた際にそれはたくさん見かけました。
 ある本で見つけた、長塚節(たかし)が霧ヶ峰を訪れた時に詠んだ「うれしくもわけこしものか遥々に松虫草のさきつづく山」という歌が、その時の光景と重なって思い出されます。

 あの頃は良かった(涙)
Posted by 頭痛持ちのねこ at 2013年10月08日 10:22
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