2012年08月16日

天の岩戸と竹島

三重県磯部町・伊勢志摩国立公園内にある「天の岩戸」。

天の岩戸と竹島

古事記に登場する有名な神話、天照大神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男尊
(すさのおのみこと)の悪事を戒めるために、自ら引きこもった、とされる場所。

天の岩戸と竹島

これがその洞穴だ。天宇受賣命(あめのうずめ)が神々を笑わせ、天照大神を
導き出すまで、この世は闇に覆われ、禍にあふれていた。

そういった意味では、天宇受賣命は我々タレントの「祖」といえるんだろうなぁ。

天の岩戸と竹島

ところで「天の岩戸」と呼ばれる場所は全国にいくつかある。
京都、滋賀、岡山、徳島、そしてなんと、沖縄にも伝説はあるらしい。

中でもやはり宮崎・高千穂町の天岩戸は別格だろう。さすが国造りの町である。

天の岩戸と竹島

けれどもここ、三重の天の岩戸も、その神聖さと厳かさでは他に負けてはいない。
なんせお伊勢さんのすぐ近くだ。歴史が物語として、日本人の魂にジンジン
染み込んでくる気がするのだ。

天の岩戸と竹島

慣習として、しきたりとして、日本人の魂の中に染み込んでいるもの・・・。

それがこの「禊滝」(みそぎだき)である。その名の通り、禊ぎをするための滝。
伊勢街道沿いには「祓川」(はらいがわ)という川もある。

太古より日本人は、自分の身の「ケガレ」を落とすために「ミソギ」をしてきた。

ケガレとは、洗っても落ちないものであり、ヨゴレ、とは違う。ヨゴレは肉体的
なものであるが、ケガレは精神的なもの。それを清め、祓い落とすのが、ミソギ
である。
そしてまさしく、そこから生まれた日本人ならではの考え方、それが・・・
水に流す」。

もう終わったことなんだから。謝罪もしたし、禊ぎも済んだんだから、いいじゃん。
過去のことは・・・水に流そうよ。・・・これが我々日本人の根底にある考え方だ。

ところが、お隣の国の朝鮮民族にこの考えはまったくない。むしろ逆である。

それが「」(ハン)の精神。漢字で書くとなんだか日本人の方が潔くて、韓国人
だけがいつまでもネチネチ恨んでて・・・って思えてくるが、ただこの「ハン」とは
決してネガティブなだけのものではなく、むしろこれこそが韓国人のパワーの源の
ひとつかもしれない。このあたりは井沢元彦氏の本に詳しく書いてある。

話はそれるけど、それはコリアンムービーにも顕著に現れてると思う。
悪魔を見た、オールドボーイ、アジョシ、親切なクムジャさん・・・こういった壮絶
な復讐劇は、日本人の監督と役者ではとても作れないだろう。

つまり、民族としての「魂の浄化機能」が違いすぎるのだ。

天の岩戸と竹島

けれども日韓が対立したままの情勢は、双方にとって不幸なことである。
スワップ協定は破棄すべきだと思うが。

今回の愚行は、李明博という、とても一国を束ねる力も度量もない、1人の政治
家が自らの保身のために犯した罪であり、その怒りの矛先を在日の人々や、韓
国民全体に向けるべきではない。それこそ潔い国・日本の愚行となってしまう。

ただ・・・こんなこと言っちゃ終わりかも知れんが、アイデンティティーの共有、
なんて、どだいムリなことなんだろう。片や「過去は水に流す」民族で、片や
「過去は忘れない民族」。ここまで思想や慣習が違うワケだから。

竹島も、従軍慰安婦問題も、解決せんだろう。この2つは韓国にとって、いざっ
て時の自国のナショナリズムを煽る切り札であるし、そもそも日本では2つとも
すでに「解決済み」事案なんだから。

日本と韓国。(あと中国と北朝鮮も含め。)今後どうなっていくんだろう。

もちろん手に手を取り合い、仲良くやっていくのが一番なんだが、そりゃムリだ。
だとすれば、経済連携しかないんだろうな。イデオロギーよりも、実利

・・・八百万の神々が揃って討論しても、開けることができなかった天岩戸。
・・・それを開けさせ、世に光を取り戻したのは、アメノウズメの舞いだった。

現代のアメノウズメは果たして、KARAか、それとも少女時代か。
・・・・・あ。こんなこと書くとまた怒られちゃうか。



この記事へのコメント
てっちゃん、久しぶりに書き込みします。(^o^)/

昨日は「終戦記念日」でした。
韓国にせよ、中国、北朝鮮にせよ、お国がらの違いがあるから、根底にある問題は難しいでしょう。

しかし、平和を願う気持ちちは1つにして欲しいです。いつまでも人類の平和を願います。
Posted by ♪赤いすい〜とぴぃ at 2012年08月16日 22:07
イデオロギーよりも実利…
自然破壊をして都市開発をする輩にも当てはまる言葉ですね。
Posted by ザンギュラさん at 2012年08月17日 21:32
 こんばんは。国内の問題を上手く処理できないときは、外に敵を作り、「ほら、あんな悪い奴が!」といって目をそらせるってのは、どの国でもやることですね。日本も今、たぶんそれをやっているところでしょう。イヤミな見方をすれば、「上陸してくれてありがとう!」って思ってるのかもしれない…。
 この国で上手く使っているもう一つは「ガイアツ」。国際機関(実態は…)が、「日本は増税すべきだ」と言う、格付け会社が国債の評価を下げてみせる等々。もっともこれは、こちらが頼んだというより、この国を一方向に誘導したい勢力の助勢なのかもしれませんが。

 では我々はどうすべきか?ひとつは冷静になる事。マスコミって売らんかなで煽ることも多いですし、官僚の思惑に沿った垂れ流しの情報を検証しないで流すこともありますからね。 もう一つは、真実を求めること。武田邦彦教授が言うところの「空気的事実」だったかな?つまり、「世間の空気に沿い、空気が正しいと思わされてしまう」ような事は避け、本当のことを追い求めること。探せば結構あるものです。

 ただ…ホントにどうにかならないですかねえ。彼の国では「良い事」と思ってやってるんですかねえ…。ホントに無理なのかなあ…。
Posted by 頭痛持ちのねこ at 2012年08月17日 22:50
鉄崎さんの自然観、政治観はお見事です。読んでいて気持ちがいいです。  先日、海でお逢いしてめっちゃカッコイイのでした!!
Posted by あおき at 2012年08月24日 05:55
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