2015年03月20日

富士山のシカ

富士山のシカ

富士山国有林内のシカの食害を取材してきた。

富士山のシカ

取材日は3月上旬。まだ雪が多く残る。

富士山のシカ

富士山のシカ

これがシカの食害にあったナツツバキ。(シャラノキ)

富士山のシカ

まわりを見渡すと・・・ずいぶんやられてるのがわかる。

富士山のシカ

シカが齧った跡。歯型がくっきり残っている。

富士山のシカ

シカは下顎にしか歯がないため、下から上へ、削るようにして樹皮を食べる。
なぜ木の皮なんて?・・・って思うかも知れないが、シカが食べるのは外側では
なく、内樹皮。ここには「形成層」という、木の成長にかかせない部分があり、
これをひと周り食べられてしまうと、大木でさえ枯死してしまう。

富士山のシカ

シカの食害を防ぐためのネット。

富士山のシカ

ナツツバキ、ミズナラ、モミ、ツガ・・・。富士山の生態系を支えてきた樹木たちが
次々と倒れてゆく。倒木が増え、下草が食い尽くされれば、地盤が脆弱となり
富士山の山の形さえ変わってしまう恐れがある。
・・・・・シカの食害対策は、待ったなしの状況にあるのだ

富士山のシカ

この日案内してくれた、富士常葉大学の山田教授と、富士山の森を守るホシガラス
の会・勝又さん。富士山の保全のために尽力している方々だ。

シカが激増してしまった原因は何か?里山放棄、天敵の不在、ハンターの減少、
そして地球温暖化。原因は複合的だが、ひとつ言えるのは、全て「人為的なもの
である、ということだ。

であるならば、増やしてしまった責任は、ちゃんと人間がとらねばなるまい。
幸い、シカ肉は美味い。・・・・・みなさん、もっとシカ肉を食べてください。

よし。今年、始めることにした。「富士山を守るための、シカ肉プロジェクト」!!
みなさんも是非ご協力よろしく!!




この記事へのコメント
19日お見かけいたしました。
きっとすぐ富士まで行かれたんですね、お疲れ様です。

実家の恵那市という所も普通に鹿がかっぽしているそうです。

動物愛護や環境保護と反して獣害被害も厳しい問題ですね。

鉄ぶら楽しみに見ています。パートナーが代わられて新鮮ですね。

堀川沿いでよくお弁当食べてました。まさかワニ亀がいるとは!!

次はどちらへ行かれるのでしょうか?楽しみです。
Posted by 肥えた at 2015年03月20日 23:55
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